gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米「核リスト出さないなら終戦宣言応じない」 -Chosun Online 朝鮮日報 日本語版-

北朝鮮は米兵の遺骨55柱を返還したのをきっかけに韓国戦争(朝鮮戦争)の「終戦宣言」を強く求めているが、米国は北朝鮮が「核申告リスト」を提出しなければ終戦宣言論議に応じられないという見解を北朝鮮側に伝えたことが29日、分かった。非核化の本質にかかわる直接的な措置がなければ、北朝鮮の体制を保証する論議は始められないということだ。
外交消息筋は同日、「米国務省はまず、本格的な非核化に関する前提条件が満たされることを要求している。北朝鮮の核・弾道ミサイル所在地を含む核計画全体のリストを最優先で提出するよう、北朝鮮に圧力を加えている」と語った。マイク・ポンペオ米国務長官も今月初めの訪朝時、「まず終戦宣言を」と要求とする北朝鮮側に対し、「核リスト提出が先だ」との見解を明らかにしたという。韓国政府筋は「米国は北朝鮮が先に核を申告しなければ非核化に対する真摯(しんし)さが分からないことや、『北朝鮮にだまされた』という米の官民の批判をある程度鎮められないと判断している」と述べた。
(中略)
米国側は北朝鮮による米兵の遺骨返還を歓迎しながらも、これを終戦宣言と結びつける発言はしていない。
(中略)
米国の専門家たちはもっとはっきり線引きしている。ロバート・ガルーチ元国務次官補は米ラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカVOA)」のインタビューで、「(遺骨返還は)北朝鮮の脅威をなくす実質的措置ではないので、米国が相応の措置を行う義務はない」と語った。ゲーリー・セイモア元国家安全保障会議NSC)軍備管理・大量破壊兵器担当調整官も「米国が終戦宣言に同意するとしたら、北朝鮮はその見返りとして核・ミサイル計画を制限する実質的な措置を取らなければならない」と述べた。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/07/30/2018073000673.html

正直、トランプがあの茶番の米朝対談の結果から、こんなに時間の引き伸ばしに寛容で居るというのは、想像の外だった。
今年の頭の時点では、早ければ4月、遅くとも6月には戦争前夜といった風情になるとばかり…。
だから、米朝会談から1ヶ月半が過ぎて、未だに実質的な北朝鮮の非核化はゼロ回答にも拘らず、こんなに平和な時間が流れている事に違和感すら感じる。
閑話休題(それはさておき)

最近面白いのが「当事者と争っている国が微妙にずれてる」話がとても多い。
まずは、言わずもがなの北朝鮮。本来なら韓国が一番の当事者としてアメリカに協力して北朝鮮に対抗すべきところを、何故か一人「対話による和平」を謳って北朝鮮の肩を持つ始末。むしろアメリカを支持しているだけの日本の方が、韓国より北朝鮮に敵視されて居るまである。
まともな感覚があれば、国民が国内問題より、北朝鮮を優先する北シンパの売国大統領に不支持を突き付けるべきなのに、韓国では支持率が高いという不可思議な現象が起きてるという斜め上。
次が、中国。
今までの米国なら、北朝鮮に対するカードを持つ中国とは積極的に争わないし、むしろ便宜を図って日本に不利益ばかり運んで来たものだが、トランプは単純に対米貿易黒字が一番デカイ中国を槍玉に挙げ、ついでに脅して北朝鮮に対するカードを何枚も使わせることに成功した。
普通なら、そこまですれば中国はアメリカへの反米感情とついでに反日で吹き上がる筈なのに、キンペーは国内向きにはあまりそういうニュースを積極的にしないせいか、何故かアメリカには直接反撃せず、韓国をめっちゃ締め付け、周辺の中小アジア諸国に対して圧力を高めてはいるけれど、アメリカと日本相手には、尖閣国有化の時に比べて、圧力もヘイトも小さい水準で留まっている。
経済的に日本の上を行って、精神的余裕が出来た事もあるのだろうが、本来なら北朝鮮にすり寄ってる韓国は、中国にとって「敵の敵」程度には役に立つ存在なのに、日本より韓国に強く嫌がらせを繰り返している。
次が、欧州とロシア。
アメリカにとって不倶戴天であるロシアを掣肘する為に、アメリカはNATOを作り、対中融和を掲げ、ロシア包囲網を作り上げてきた。
しかし、トランプはNATOへの貢献が低い欧州を罵り、ロシアとの対立関係は経済制裁こそ継続しているものの、トランプ個人としてはトーンダウンしている。
逆に、イギリスなんかは、第二次大戦からずっと「最も重要な関係」と言って憚らなかったのに、ブレグジットでグダグダの英国に対して、トランプは殆ど無視している状況だから、英国は遠く離れた環太平洋にまで顔を出してくる始末。
世界の5大核保有大国の全てがグダグタしてるなんてのは、何と言うか笑える。
その全ての中心に、アメリカのトランプ大統領が居るのだから、アメリカと言う国の影響力の強さと、大統領の権力と言うものには、凄まじきものだなぁ。