gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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T2チップのせいでApple以外の業者はMacを修理できなくなる - GIGAZINE

2018年以降モデルMacに搭載されているセキュリティ用のチップ「T2」が、端末の主要なパーツの認証プロセスに関わるため、Apple以外の業者による部品交換ができなくなる可能性が指摘されています。
(中略)
最新のMacには「T2」と呼ばれるセキュリティチップが搭載されています。T2チップはシステム管理コントローラーや画像信号プロセッサ、SSDコントローラーなどMacに搭載されるコントローラを統合したコプロセッサで、例えばTouch ID認証を他のタスクでも実行できるようにしたり、画面を閉じるとマイクを完全に遮断して盗み聞きを防いだりと、セキュリティを高める用途として用いられています。
このT2チップが、ロジックボード(マザーボード)などの一部の主要パーツを交換した際に、特別な診断ソフトウェアを起動させて認証を行うことがAppleの内部文書によって明らかになりました。
(中略)
T2チップの存在によって、ユーザー自身による重要なパーツの交換が不可能になることについて、「ユーザーの修理する権利の保障」を訴えるiFixitなどからは懸念の声が挙がっています。Appleがパーツ交換まで完全にコントロールすることは、粗悪なパーツを使った不完全な修理が減る一方で、安価な部品での修理というユーザーの選択肢を奪うことになるため、批判的な意見も多いようです。
(後略)

https://gigazine.net/news/20181113-mac-t2-exclusive/

個人的な意見を言えば、このAppleのセキュリティに関する取り組みについては、スマートフォンが真の意味で「パーソナルコンピューター」と言えるほどに、「個人に密着した存在」だからこそ、必要になっている事だと考えている。
これが、他の「道具」なら、メーカーが滅んだ未来に、他の業者や個人で修理すら出来なくなるクソ仕様、と怒る気持ちもわからなくはないのだけれど、スマートフォンに「不正な部品」が取り付けられるリスクを減らし、それを検知できる仕組みがあるというのは、プライバシーの侵害をたくらむ他者にとって、大きな障壁となるからだ。
Windowsが、認証情報として主要ハードウェアの固有IDを、プロダクトキーと共にMSのサーバーに保存していることは有名な話だが、あっちは「単に不正使用させないためのMS都合による制限」だが、このAppleの施策は、間違いなくユーザーにメリットがある。
その点で、強く非難する気は無い。