gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国「GPS衛星35機打ち上げて世界サービスを提供する」 : 大艦巨砲主義!

中国は19日、「中国版GPS」とも呼ばれるシステムに利用する衛星の打ち上げに成功し、その様子を一部の外国メディアに公開しました。宇宙分野の技術力の高まりをアピールするねらいもあるものとみられます。
中国は日本時間の19日午前3時すぎ、四川省の西昌衛星発射センターから衛星を載せたロケットを打ち上げ、その様子を一部の外国メディアに公開しました。
衛星は予定の軌道に入り、打ち上げは成功しました。
この衛星は、中国がアメリカのGPSに対抗し独自に開発している「中国版GPS」とも呼ばれる衛星測位システム「北斗」に利用されるものです。
このシステムは6年前からアジア太平洋地域を中心に運用が始まっていますが、中国は2020年までに新たな衛星をあと16機打ち上げる予定で、最終的に35機の衛星を使って全世界でサービスを提供することを目指しています。
19日に打ち上げられた衛星は、位置情報の誤差を最小で2メートル50センチまで抑えたとしていて、中国としては宇宙分野の技術力の高まりをアピールするねらいもあるとみられます。
宇宙開発に力を入れる中国は、このほか来月にも世界で初めてとなる月の裏側での探査を始めるほか、2022年ごろまでに独自の宇宙ステーションを建設することも計画しています。
(後略)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181119/k10011715741000.html

これはずっと前から計画を推進させていた奴で、予定通りやで…と思っていたら、予想より酷かった。
日本のウィキペディアの情報が結構前に止まってる臭いので、中国のウィキペディア*1まで調べに行ったら、日本の記事では「北斗2が、全地球測位システム」と書かれているが、中国のウィキペディアでは、「北斗3、全地球測位システム」となっている。
北斗2は、あくまでも「アジア太平洋地域システム」で、しかも明確に「軍事共用」を謳っており、今年の7月にも19基目の衛星が打ち上げられているのだが、これは北斗2の機能維持の為らしい。
それとは別に、北斗3が「全地球測位システム」を目指し、2015年3月から打ち上げられているのだが、2017年までには6基しか無かった北斗3の測位衛星が、今年に入って毎月2基という急ピッチで打ち上げられており、この記事で打ち上げられたのは、今年17基目に該当する。*2
来年もこのペースで打ち上げるなら、来年5月には35基が揃うだろう。
「アジア太平洋地域システム」である北斗2だけでは、中国周辺でしか衛星測位誘導兵器が使えなくなるから、アメリカでも中国独自の衛星測位誘導兵器を使うためには、早急な「全地球測位システム」の構築が必須になる。
…どう見ても、中国による対米戦争準備です、本当にありがとうございました。
ここまで露骨にやってるのに、宇宙クラスタから全然危機感が出てこないのは、なんでなんだろう。

*1:https://zh.wikipedia.org/wiki/北斗卫星导航系统

*2:今年8月からは完全に毎月2基以上打ち上げており、12月も打ち上げるなら、今年19基打ち上げと言う超ハイペース