gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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自衛隊の計画する長期運用型無人潜水艇UUVの役割(JSF) - 個人 - Yahoo!ニュース

防衛省は大型の無人潜水艇の開発取得を計画しています。これまで機雷を探知したり処理する目的の小型の無人潜水機は保有してきましたが、それらとは一線を画する長期間の連続航行が可能な自律行動型の大型の無人潜水艇(UUV:無人水中航走体)となります。
敵の艦隊などに対する常時継続的な警戒監視任務や味方の潜水艦の行動に必要な海水温や潮流などの海洋観測データ取得任務を目的として、様々な任務に対応するべくモジュールを交換できる構造になっています。そしてこの大型UUVの任務は上記だけではなく別の隠密任務も行うことが可能です。
(中略)
敵脅威下での機雷敷設は危険な任務ですが単純な作業なので現状での無人潜水艇の自律行動能力でも十分に可能で、有人潜水艦の代わりに無人潜水艇で隠密敷設を実施できるならば有効な使い方に成り得ます。
(後略)

https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20181207-00106837/

ほー。
当然だけど、良く考えられているなぁ。
燃料電池と2次電池のハイブリッドというのは、おそらくディーゼルエレクトリックではないけれど、リチウムバッテリーにいざと言うときの為の電力を溜めて置き、普段は燃料電池で、低出力運転とか考えているのだろう。
ただ、機雷の敷設まで考えられているとすると、割と大型なんじゃないかなぁ。
てっきり、ポンチ絵から魚雷サイズかと思っていたのだけれど。
ちなみに、ボーイングのエコーボイジャー排水量50tで、付加ペイロードが8トン。最高速度は8ノットで、最低速度は2.5ノット、巡航速度は3ノット。
最大潜航深度は3000mで、一回の潜水で経済速度で280km進む事が出来、最大12000kmを航行可能。
…この数字から、出港から90日間の無補給活動が可能で、1回の充電で約50時間の潜航が可能で、90日間に約43回の充電サイクルを必要とする。
エコーボイジャーサイズでも、量産数が少なければ、1隻20億とかするんじゃなかろうか。*1
逆に、100隻単位で量産するなら、1隻辺りの費用は戦車以下まで押さえられそうな気がする。
日本の領海を、1000隻の国産UUVが常時監視して、哨戒のついでに海洋研究も進めるとか、夢が広がるんだけど、縦割り大好きの日本行政だから、無理だろうな。

*1:観光潜水艇もぐりんは1989年当時で5億6千万円。市販されている個人用潜水艇が1億から6億円