gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜

サービス延長が決まったのか…と安堵していたのだが、ストーリー的に確実に「締め」の流れになってて、特に今回のイベントは「最終決戦」を予想される流れになってしまった。
…下手すると、来年4月でサービス終了の勢いって気がする。
閑話休題(それはさておき)
このグリモア、ある意味ではマブラヴにも似たストーリー構造を持っている。
以下、ネタバレ多数につき折りたたみ。
人類は数百年続く魔物との戦いの中で疲弊し、大規模な侵攻の前に文明を維持できず、絶滅していく未来が確定している。(裏世界という形で並行世界分岐を垣間見る事が出来る)
その決定的な「大規模な侵攻」で死にゆく一人の少女の祈りと、特異点と言える少年の力が「決定的な破滅を回避する時間のループ」を生み出し、そのループが生み出した「猶予期間」の中で人類は絆を結び、力を蓄え、「大規模な侵攻」をはね除けるだけの力を得る。
明るい学園生活と、魔物との厳しい戦い、裏世界を通じて垣間見える、人類の悲惨な未来など、EXTRA編とUNLIMITED編、ALTERNATIVEのように、同じ登場人物が異なる歴史を見せたように、1つの物語の中で、複数の切り口を見せてくれる。
グリモアは約4年かけて、ストーリーを進め、今まさに魔物と魔法の関係の謎を解き明かし、原因と言うべき「存在」と人類は語り合う事に成功し、しかし同時に、衝突する事が回避できない事も判明して、最後の戦いへと向かっていく流れに突入した。
マブラヴをプレイした人なら、要素的に近いものがある、と判って貰えるだろうか。
ただ、その結末は明らかに違う方向へと向かっている。
マブラヴでは、BETA(人類に敵対的な地球外起源種)とは、最後まで人類と相互理解ではなく、断絶だけがあり、ループするのは特異点である主人公だけなので、運命を変えられる余地がとても狭かった。
多大な犠牲を払い、涙なしには語れないあの精一杯の最良のエンディングですら、人類は相変わらず滅亡に際しても一致団結する事かできず足を引っ張り合い、数十年の猶予を生み出すだけでしかなかった。
あれはあれで、納得できるエンディングではあったけれど、やはりハッピーエンドの方が良い。
その意味で、グリモアマブラヴ程にカルトな人気も無く、それなりに成功したソーシャルゲームとしてゲーム史の中に埋もれていくだろう凡作かもしれないが、個人的にはプレイして良かったゲームとして記憶する事になると思う。
残念なのは、ソーシャルゲームの常として、サービス終了後には、殆ど記録に残らないまま消えてしまうだろうこと。
出来れば、データアーカイブのようなものを出して欲しいんだけど、無理かなぁ…。