gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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海上自衛隊の潜水艦の省力化のお話 - Togetter

まあ、納得な結論。
ここで、原潜保有各国の主力攻撃型原潜と乗員数を調べてみた。

国名 艦型 水中排水量 乗員数 水中最高速度 最高潜水深度 就役年
日本 はるしお型 3,200t 75 20ノット non 1990年
日本 おやしお型 3,500t 70 20ノット non 1998年
日本 そうりゅう型 4,200t 65 20ノット non 2009年
アメリ ロサンゼルス級 7,177t 133 31ノット 457m 1976年
アメリ シーウルフ級 9,150t 133 35ノット 610m 1997年
アメリ バージニア 7,800t 134 34ノット 488m 2004年
イギリス アスチュート級 7,800t 110 29ノット 300m以上 2010年
フランス リュビ級 2,670t 65 25ノット 500m 1983年
ロシア ヤーセン型 13,800t 85-90 31ノット 600m 2014年
中国 091型(漢級) 5,500t 75 25ノット 300m 1974年
中国 093型(商級) 6-7,000t non non non 2006年
原子力潜水艦は、その性質上、長期間航海を可能とし、任務とする。 広い海域を担当するが故に、同じように長期間航海を強いられる日本の外洋型潜水艦は、沿岸型で短期航海しかしない他国の通常動力潜ではなく、原潜と比べるのが正しい。 見て判る通り、日本の潜水艦は。排水量が増えてるのに乗員数は減り続けており、省力化はきちんと進んでいる事が判る。 そして、中国の091型原子力潜水艦と、日本のそうりゅう型を比べると、無限の航路を持つ原子力潜水艦より、通常動力のそうりゅう型の方が、人数が少ない状況。*1 まあ、比較するには091型原子力潜水艦は旧式すぎる訳だが、残念ながら093型原子力潜水艦は公開情報が少ないので仕方なし。 そして、就役年数も近いアメリカのバージニア級はそうりゅう型の約2倍の排水量で、約2倍の乗員数なんだから、この一事を見ても、日本の潜水艦が世界水準から見て、省力化されていない…なんてのは戯言だと判る。 また、イギリスのアスチュート級は、アメリカに比べてしっかり省力化できているように見える。 ロシアのヤーセン型が、妙に人数が少ないのは、もしかして2直制? 元記事にもあるが、人数が少ない事はメリットばかりではないし、単純に2直制の沿岸型潜水艦と比較して、3直制の外洋型潜水艦である海自を比較するのは、そもそも的外れ、と言うのが結論だろうか。

*1:排水量には大差が無いのだから、純粋に日本の方が省力化されていると判る