gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

中国で日本人に懲役12年判決…「スパイ活動」 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

【北京=比嘉清太】2015年6月に北京市中国当局に拘束された札幌市の男性(73)に対する判決公判が10日、北京市の第2中級人民法院(地裁)であり、スパイ活動を行ったとして懲役12年の実刑と個人財産20万元(約325万円)の没収を言い渡された。日本政府関係者への取材でわかった。
スパイ容疑などで日本人が拘束される事件が15年以降相次ぎ、これまで8人が起訴されており、判決が出たのは4人目となる。
関係者によると、札幌市の男性は航空会社勤務の経験があり、中国で人脈があったとされる。どのようなスパイ活動を行ったと判決で認定されたかは明らかになっていない。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20181210-OYT1T50112.html

中国は「法自体が恣意的に運用される一党独裁国家」なので、何もしていなくても逮捕し、有罪に出来る国である。
なので、この件が「本当に非公式の対外工作員が捕まった」のか、「中国の外交的ハラスメント行為の一環で不当逮捕された」のか、日本人には区別がつかない。
アメリカでファーウェイのCFOが逮捕された件も、日本人ならアメリカが法治国家である事を知っているので、「政治的な意図はあるにしても、実際に罪もあったのだろう」と理解できるのだが、中国人は、自分たちが「罪なき人を逮捕し、問答無用で死刑に出来る国」だから、アメリカも同様だと信じて疑わない。
日本は、公的に「対外」諜報機関を持たない、レアな先進国である。
そもそもスパイ防止法が無いので、国内ですらノーガード。
日本にスパイ防止法があったら、どれだけの国会議員と、特定アジア人がどんだけ逮捕できるかねぇ…。
ちなみに、アメリカの肝煎りでようやく成立した「特定秘密保護法」は、あくまでも「保護」なので、スパイ行為自体…未遂では逮捕できない。
この法案ですら、反対多数だった訳で、どれだけ日本に外国の息が掛かった政治屋が居るのか、と言う話である。