gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

詐欺師「F35は米軍も買わない欠陥機。 安倍晋三は欠陥機F35を爆買いさせられた。」 - Togetter

詐欺師「F35は米軍も買わない欠陥機。 安倍晋三は欠陥機F35を爆買いさせられた。」 - Togetter
正に、詐欺師の妄言と言うアレっぷりに吹いた。
まず
「F35は米軍も買わない欠陥機。」→ 米軍だけで2000機以上買います。
「米軍はF15の大量購入」→ 80機しか買いません。
「F35はエンジンに重大な欠陥がある」→ そんな事実はどこにも無いです。
「F35はオスプレイと同じだよ。」→ そうね、事故率が低い優等生としてね(笑)
こうやって全部論破されても、見当違いの妄言を吐き散らしてやんの。
「アベガー」とか反論する人達を「自民党サポーター」とレッテル貼りするところとか、典型的な反日団体の手法なんだけど、どうやら同じ人達らしい。
ちなみに、アメリカがF15EXを買うのは、「価格はF35と同じで、寿命は2倍以上、維持費は半額以下」という、明らかな「ロー機」だからである。*1
こちらは、第5世代機を「出すまでも無い、非対称戦の戦場」で使う事を前提にしており、老朽化したF15C/Dの置き換えとして購入が決まっている。
本来、アメリカのF15C/Dの置き換えは、00年代にF22で行われる筈だったが、冷戦の崩壊によってF22の生産数が大幅に削減され、F15C/Dから状態の良い178機を選抜し、ゴールデンイーグルへと改修される事になった。
その後、オバマ政権によってF22の生産ラインが停止され、トランプ政権初期には、F15C/Dの追加改修話も出たが、そっちは流れて、今回のF15EXへと繋がる。
現在、アメリカが保有する235機のF15C/Dのうち、80機をF15EベースのF15EXで代替する、と言う話からも分かる通り、代替するのはゴールデンイーグル改修前の機体と、老朽化した機体がメインだ。
つまり、アメリカでF22とF35がハイ機、F15(C/D、EX)、F16(C/D)がロー機として運用される*2、と言う話である。
ついでに、アメリカはF15(C/D、E/F、EX)をスタンドオフ攻撃用のミサイルキャリアーとして使う構想を持っている。
ステルス機であるF35(またはF22)を前面に展開し、その後方からF15が長射程ミサイルをぶっ放して、前線に近づいたら、F35(またはF22)が中間誘導して敵に肉薄させ、最終誘導はミサイル本体が行う。
これにより、F35(またはF22)は内蔵する以上のミサイルを前線で使えるし、ステルス機相手には戦えないF15でも戦力として活用できるし、Win-Winになる、という構想だ。
もちろん、F35を調達している日本も同様の事が可能になる訳で、改修が決まっているJ-MSIP機100機の役割が「ソレ」なのは、言うまでもない。
何が言いたいかと言うと、既に米軍はF35を中核とした戦術システムを構築しつつあり、日本もそれに準じた装備を調達しつつあり、F35は欠陥機どころか既に、約束された名機の片鱗すらみせつつある。
…という話。

*1:韓国が目指した本来のKFX…安価で維持費も安い第4.5世代相当の戦闘機…という目的を、かつては世界最強戦闘機と謳われたハイ機であるF15の末裔が達する事になるとは、誰も思わなかっただろう。まあ、それでも1機100億円なので、十分高いと言えば、高いが

*2:F15Eは爆撃専任か?