月の裏側に着陸成功、中国の無人探査機が世界初 : 科学・ＩＴ : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

【北京＝比嘉清太】中国政府は３日、中国の無人探査機「嫦娥じょうが４号」が３日午前１０時２６分（日本時間同１１時２６分）、月の裏側への着陸に世界で初めて成功したと発表した。「宇宙強国」を目標に掲げる習近平シージンピン政権は技術力の高さをアピールしており、月での資源獲得をにらんだ米国などとの競争が激しくなりそうだ。
嫦娥４号は昨年１２月８日、運搬ロケットに搭載して四川省から打ち上げられた。月の東経１７７・６度、南緯４５・５度付近に着陸し、月の裏側を近距離で撮影した画像の送信にも成功した。今後、搭載している探査車を切り離し、地形や地質構造などのデータを収集する予定だ。月の裏側は表側に比べて起伏が多く、月の成り立ちなどで新たな知見を得られる可能性があると中国メディアは伝えている。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190103-OYT1T50043.html

これは素直に凄いニュース。
月の裏側は、地球からの指令電波が直接届かないので、中継衛星を必須とする為、経費も掛かるし、通信距離が伸びて難易度も高いし、常に「夜」の世界だから、太陽光発電が出来ず、自前の動力が尽きるまでしか探査できない。
それでいて、地形を除けば月の表側と環境に大差無い訳で、純粋な学術研究の為に探査機を飛ばすのは、米露共にスルーしてきた訳である。
記事にある通り、米露に先駆けて「資源探査」するつもりなのだろう。
…一応、宇宙条約には中国も批准しているので、勝手に領有を宣言したり、資源の独占とかは出来ないんだけど、まあ、国際条約を守らない事で有名な中国だからね。