gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「軍事闘争の準備を」繰り返し 習近平国家主席がアメリカをけん制 - ライブドアニュース

(前略)
中国の習近平国家主席は軍の最高指導機関・中央軍事委員会で「有事の際には必ず迅速に対応できるようにせよ」と演説し、「軍事闘争の準備に取り組む」よう繰り返し強調しました。
中国国営の新華社通信によりますと、習主席は演説で「世界はこの100年間なかった大きな変化に直面している」と指摘し、「予測が難しい様々なリスクや試練が増えている」と危機感を示しました。さらに、「軍事闘争の準備にしっかり取り組む」よう繰り返し、「有事の際には必ず迅速に対応できるようにせよ」と強調しました。習主席は2日の台湾問題に関する演説で「武力行使を放棄しない」と述べたばかりです。アメリカとの対立が激しさを増すなか、強気な姿勢を見せることで軍の引き締めを図る狙いもあるとみられます。

http://news.livedoor.com/article/detail/15832770/

この発言を「牽制」などと過小評価するのは、とても危険。
トランプは2017年、米中首脳会談の真っ最中に、シリアに巡航ミサイルを59発ほど叩き込んで、その場に居たキンペーを脅して、攻撃の正当性に関する言質を取った。
もし、キンペーが中国に居たなら、絶対にトランプのシリア攻撃を支持する事なんて無かっただろう。
キンペーは、小心者だが、恨みを忘れやすい性質なんて事は無い。
この一件は、間違いなくキンペーにとって面子を潰された屈辱の記憶であり、トランプに対する敵対心を生んでいるだろう。
そして、2018年。
北朝鮮問題に便宜を図る事で、アメリカから幾つもの譲歩を引き出す筈だったのに、空気を読まない金正恩(人造人間19号)と韓国大酋長がセッティングし、6月に米朝首脳会談が実現してしまった。
これてアメリカに貸しを作るどころか、協力不足と罵られ、その流れて中国との経済戦争が激化した。
たった半年の応酬で、中国のバブル崩壊を隠せなくなるほどに、中国経済は減速しており、今までのように「口だけ対応」で乗り切れるほど、中国の国内状況は楽観できなくなっている。
そもそも、「口だけ」で実質的に何もせず、アメリカのプレゼンスを毀損させたオバマ前大統領を、キンペーは心底馬鹿にしており、キンペーが同じ轍を踏めば、遠からず失脚しかねない事を熟知している。
実際、行動するトランプによって、キンペーは追い詰められている。
つまり、今年はキンペーにとって「動かなければ死ぬ」ターンだ。
トランプが手っ取り早い「戦果」を求めて北朝鮮と対立したように、キンペーも「戦果」を欲している。
つまり、台湾。
北朝鮮問題も燻ったままであり、キンペーとしては、アメリカが北朝鮮を相手にしている隙に、電撃的に台湾を取れれば、理想的と言える。
去年の今頃は、北朝鮮アメリカがいつ戦争状態になるか、ワクワクしていたが、今年は、北朝鮮と台湾、両国で戦争が同時期に起きるリスクが、激増している。
そして、本来はアメリカの手札であるはずの韓国が、北朝鮮の手先になっていて、全く信用できない。
それでいて、北朝鮮は韓国に対して、何の遠慮もしていないのだから、北朝鮮が口火を切って、韓国と戦争を始める可能性も捨てきれない。
ほんと、面白い状況だと思う。