gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「言葉を失った」「考えさせられる」 自分の『サイン本』を古書店で発見した漫画家が? | ニコニコニュース

「言葉を失った」「考えさせられる」 自分の『サイン本』を古書店で発見した漫画家が? | ニコニコニュース

漫画家のコハラモトシ(@kohara_motoshi)さんが、漫画家になってからの実体験を漫画化。
内容に、さまざまな反響が寄せられています。
(中略)
サイン本がどういった経緯で売りに出されたのか、真相は分かりません。
しかし、多くの人が想像したように、サイン本を売りに出した人物にはやむを得ない事情があった可能性もあります。
サインなどの希少価値を持つものが手元にある場合は、もらった際の喜びや相手の気持ちを忘れず、大切にしたいですね。

https://news.nicovideo.jp/watch/nw6494219

この記事を読んだ感想は、記者は絶対ヲタじゃない。と思った事。
なんというか、非常に薄っぺらい同情感しかない。
自分は、一時期熱心にラノベ作家や漫画家のサイン会に参加していたり、今でもサイン本を見つけると、新規開拓代わりに買ったりするので、家の中には数百冊のサイン本がある。
狙わずに買えた本が多いので、あまり貴重なサイン本は無い*1のだが、自分の終活の際には、オタク向けの古書を扱っているお店に全部売る事を考えている。
これは、単純に「サイン本が自分の死と共に価値を知らずに捨てられたりするのは、あまりに惜しい」と思うからだ。
数年前、兄が亡くなった時、そのコレクションについて、あまり的確にフォローできなかった。
価値を知る者が、価値ある物を後世に伝える為に「(維持できないから)売却する」というのは、今までも普通に行われてきた事で、それを否定されるなら「死んだら一緒に棺に入れて焼け」という事だろうか?
そんな事をしていたら、ありとあらゆる価値のあるものは、後世に伝わらずに消え去ってしまうだろう。
そもそも、普通の古書店で見つけたなら、「持ち主が亡くなって、価値を知らない遺族に売られた」可能性の方が、普通に高いと思うんだけどね。
サイン本と分かっているなら、まんだらけとかの専門古書店に持ち込んだ方が高く引き取ってくれるんだし。
ぶっちゃけ、色々と疲れた漫画家が、ネガティブ妄想で勝手に凹んでいる「モルダー、あなた疲れているのよ」案件じゃないかと思うんだけど。

*1:その本が、その作者の最初で最後の出版作になった本も結構あるので、市場価値は無いに等しい本も少なくない