gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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乙女はお姉さまに恋してる

キャストについて、色々な方面に山吹色の波紋疾走…もとい波紋を投げかけている本作。
自覚の無い声オタでもあり、原作ゲームも楽しんだ自分としては、PCゲームから、コンシューマー化に際して有名声優で録り直す、と言う事について、基本的には拒否感を持ちません。
昔から、18禁OKの声優しか使えないPCゲームでは、演技力の点で難のある声優が混じる場合も多く、コンシューマー化で全年齢版となり、一般の声優を起用する事により、より良い作品になった事も少なくは無いからです。*1
では、今回は何で騒がれているかと言うと、主役級の声優全てが、発売元がプロデュースする声優アイドルユニットによって占められているという事が発端でした。
それが、そのキャラに合っているから必然的に集まった、という話ならば誰も文句は言わないのですが、明らかに演技や声質を考えると、イマイチ合わないと言うパターンが混じっている事から、露骨な宣伝行為の為に作品をないがしろにしたと作品ファンから反発を受け、それに声優アイドルユニット個々のファン達が迎え撃って反撃したのが、今回の騒ぎのようです。
正直言えば、アニメ製作サイドの露骨な声優宣伝は、不快に感じてはいます。
また、作品本位に考えていない製作スタッフに作られた作品が、面白くなる確率は、あまり高くないと判断するのは、ある意味当然と言えるでしょう。そういう流れで、本作には期待は全く持っていないのが本音です。
ただ、今回の騒ぎについて、対立すべき「原作ファンVSアニメ製作サイド」なのに、実際対立しているのは「原作ファンVS声優ファン」という、本来対立する必要のない人々同士であり、「誰も幸せにならない対立」を延々続けているらしいことが、不毛さに拍車をかけています。
…もう少し冷静になろうよ。
余談だけれど、今回の騒ぎの発端は、版権を持つ所属会社に作品を守ってもらえなかった不満を、ブログでぶちまけたPCゲームのシナリオ、演出を担当した人の内幕暴露*2だけれど、これについては、社会人としての道義はともかく、いちクリエイターの悲劇としては同情できると思う。
小説や漫画と違って、ゲームは作品の権利は会社が持つから、その作品の生みの親と言っても過言が無い人だって、不本意な話に異を唱えられないのだから。
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*1:現在、18禁OKの声優と一般声優の垣根は変名を使う事で低くなっており、演技力に問題がある声優は淘汰されていますから、わざわざ変えなくても問題ない、むしろ変えなかったほうがいいというケースもあります。今回はその例ですね

*2:声優交替の件と茶番だったデキレースのオーディション、声優の演技力などについて個人攻撃も含んでいたようだ