gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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シフト〈2〉世界はクリアを待っている (電撃文庫)

シフト〈2〉世界はクリアを待っている (電撃文庫)
夢を通じて、他者と共有された異世界を生きる話といえば、真っ先に思い出したのが ダークグリーン
シフトの異世界は、より殺伐としてるし、似ていると言うのは夢を通じたMMORPG的世界という部分だけだけど。
ハードカバー版が2巻で終了しているので、本作も2巻で大きな一区切りがつくものだと思っていたのだが。
以下、ネタバレ。
面白かった。
うえお作品は悪魔のミカタも十分面白いのだが、正直こっちももっと早くに読んでおくべきだったかも。
とはいえ、ラノベのハードカバー版なんていうボッタクリ商売を肯定するのもヤだったのであえてスルーしていたのだが。
…そういえば、BOX仕様の講談社BOXなんてラノベモドキレーベルがあったけれど、あれも酷いボッタクリ商会な話である。
キノコ中毒なんで、仕方なく奈須きのこのDDDは買ったけれど、本来なら完全スルー対象。
でも、小野不由美講談社BOXで十二国記の続きを書くといったら、文句を言いつつも買っちまう可能性100%
閑話休題
シフトする異世界が待つ「クリア」が「魔王を勇者が倒し、姫を助け出す」だとしても、「怪物系」が「勇者」になれない理由は無いと思うし、「魔王」が「人間」でないという理由も、また無いと思う。
その意味で、ラケル「魔王」か「勇者」なのはほぼ間違いないとして、「姫」が誰に「確定」するのか。
本作が2巻で事実上の打ち切りになったのは、ハードカバー版なんていうラノベの主購買層である中高生の経済力を無視した媒体で出すというボッタクリ商売を狙ったからだと思うので、文庫で復活というのは、色々な意味で僥倖だったと思う。
で、高嶋空といい、宮沢沙緒(=セラ)といい、日野鷹生がモテ系という辺り、なんだかんだとお人よしで苦労人の赤松裕樹(=ラケル)がかわいそうすぐる。
でも、よくよく考えると、ミュージィとかウィンディとか、異世界ではモテてるのだから、バランスは取れているのか。
同一人物でも、現実世界と異世界で別々の恋人なんていうのは、珍しくない設定なんだし。