gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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東京・江戸川区の食肉販売会社、ブラジル産鶏肉を国産と偽り学校給食に納入 書類送検

東京・江戸川区の食肉販売会社が、ブラジルから輸入した鶏肉を「国産」と偽って学校給食に納入していたとして、この会社の社長らが書類送検された。
ブラジル産鶏肉を「岩手県産」と偽り、学校給食用に納入していた食肉販売会社「山形屋」の奥山芳雄社長(65)は、産地偽装を「当たり前」と豪語した。
奥山社長は「(先方に納入する時は何て伝えた?)それは『国産』って言いましたよ。今、みんなそういうふうに多いじゃないですか。だから、食べ物の商売っていうのは、みんな大なり小なり、やってることが当たり前なんだよね、今ね。わたしはそう思うんだけどさ」と話した。
奥山社長は9日、不正競争防止法違反の疑いで書類送検された。
偽装に手を染めてしまった理由について、奥山社長は「量的に間に合わなかったからやった(偽装した)っていうんですよ。国産をやろうと思ったんだけど、品物が対応できないから、何て言えばいいのかなあ、それで一応ブラジル産で間に合わせたの」と話した。
奥山社長は2006年7月、あわせて14回にわたり、ブラジル産の鶏肉1.2トンを「岩手県産」と偽装表示し、千葉・浦安市給食センターなど3カ所に納入した疑いが持たれている。
奥山社長はその都度、産地証明書を改ざんして提出したという。
奥山社長は「国産という学校からの指示があったんで。だって脂が少ないからね、ブラジル産はね。かえって、その方が良かったんじゃないですか」と語った。
また、当時の相場で、ブラジル産は岩手県産の半値ほどだった。
事件発覚のきっかけは、浦安市にかかってきたある1本の電話だった。
浦安市は会見で、「平成18年(2006年)7月12日の水曜日に、ある業者さんの方から、給食センターの担当者の方に『食品偽装のことで話がしたい』ということで、連絡をいただきました」と話した。
店を畳むという奥山社長は「お得意さん、なくなっちゃったもん。学校関係なんかの。わたしは考え甘かったから。これでもうお店は閉めます」と話した。
皮肉にも、店先には「適正表示の店」の文字があった。
調べに対し、奥山社長は「肉の見分けはつかないと思った」などと容疑を認めている。

http://fnn.fujitv.co.jp/news/headlines/articles/CONN00136375.html

偽装した事自体や、それによって不正に得た利益などの賠償責任も無い。
店を畳めば、それで終了。
こんなボロい商売を

食べ物の商売っていうのは、みんな大なり小なり、やってることが当たり前なんだよね

全く持ってその通りだと思う。
国がちゃんと取り締まらないから、これが「当たり前」になる。
産地偽装の厳罰化、過去遡及しての賠償とか、きちんと「偽装した方が損をする」という規制をしない限り、「犯罪はやったもん勝ち」という現状が変わる事は無い。
そして、「犯罪はやったもん勝ち」という業界では、生き残る為には「犯罪を犯さないと無理」になっている。
この奥山社長の発言は、業界全体に対する告発でもあり、単なる犯罪者の開き直り、で終わらせてしまっては、結局また同じ事が繰り返されるだけだと思う。