gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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オール電化住宅「購入したい」4割弱 - 関心事は「導入コスト」| ライフ | マイコミジャーナル

企業間トレードサイト「Alibaba JAPAN」を運営するアリババは8日、同サービスにおいて実施された「オール電化住宅」に関するアンケート調査結果を発表した。調査は2008年12月9日から11日にかけて実施。20代から50代までの男女各150人からネット上で回答を得た。
調査結果によると、オール電化住宅の認知度について、80%が「知っており、内容も理解している」と回答。関心の有無については、「とても関心がある」が23.7%、「やや関心がある」が32%、あわせて55.7%と、オール電化住宅への関心の高さが垣間見えた。
また、自宅のオール電化住宅の購入(リフォーム)状況について、11.7%が「オール電化住宅である」と回答。続いて、オール電化住宅を購入していない回答者(265名)に、購入意思があるか尋ねたところ、39.2%が「具体的な予定がある/具体的な予定はないが、購入したいと思う」と回答し、約4割が導入を検討していることが分かった。また、オール電化住宅について知りたい事柄として、「購入費用、年間光熱費」などのコスト面や、「調理機器の使い勝手、火力の強さ」などの実用性を挙げた。
オール電化住宅のメリットについて、「火を使わないため安全性が高い」が71.7%で最多、次いで「清掃が楽」が45.7%、「電気調理器なので空気を汚さない」41.3%となった。
オール電化住宅のイメージについては、1位が「安全」59%、2位が「停電になったときに困る」56.3%、3位が「機器の価格が高い」47%となり、オール電化住宅のメリットである「安全性」がトップになったが、「停電時のトラブル」や「機器の価格の高さ」など、マイナス面のイメージも内包している傾向がみられた。

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/01/08/071/

実家がオール電化となって、帰省した時に電気調理器を使ってみたが、ガスに拘る理由はないと思う。
確かに、火力が命であるチャーハンは「今までと同じ作り方ではダメ」だったが、フライパンを可能な限り電気調理器から離さず、熱を効率よく使う方法で炒めれば、それなりの物はできる事がわかったし、素人が必要とするレベルで細かな火力調整も出来る。
吹き零れに関して、ひやりとする場面があったが、どうも導入した電気調理器の仕様として、最高火力状態にした直後は一定時間火力を下げられないという仕様があったらしく、ガスの時のように無駄に最高火力を使うような大雑把な使い方をしたら危険、と言うだけだった。
プロの料理人とかならともかく、素人料理の世界なら、これで文句が出るのは「昔は良かった」とか「新しい機械はなんとなく嫌」という感情論の問題だけかと。
鍋が振れないのはちと残念だけれど、元々チャーハンなどで鍋を振るのは、食材が触れて低温になった底面から、熱い横側に食材を当てて火力を効率良く使うための動作であって、電気調理器は特性としてすぐに過熱面が高温になるから、底面で材料を混ぜてやるだけで十分なのだ。
「鍋が振れない」とか「鍋に均一に熱が伝わらないから底が焦げる」とか騒いでるのは、料理の動作について「理由」を理解してない「(自称)こだわり自炊人」に多いような…。
プロが電気調理器を使わないのは、単純に新しい道具だからノウハウの蓄積も無く、既存の調理器具・方法で修行している以上、一朝一夕に切り替えられるはずが無いからである。
故に、「プロが電気調理器を使わないのは、電気調理器がガスより劣っているから」と得々と語っている人は、かつてCDが出始めた頃に「放送業界ではテープやレコードが主流で、CDなんて劣ったものは使ってない」なんて言っていた人達と同じで、「普及する前に主流になってない事」をなじっているだけだと気づいていないのだろうなぁ。
停電に関しては、日本で災害を伴わない停電の場合、遅くても24時間以内に復旧が見込めるし、災害時の大停電なら都市ガスすら止まる危険性もある。(プロパンだけに優位があるが、卓上コンロで代用が利く話でもある)
そして、火力についても「ガスは火力が強い」と盲目的に信じている人がいるが、燃えている熱量自体は電気調理器の数倍大きくても「利用できる熱量は数割」という効率の悪さを見ていない人が少なくない。
家庭用コンロの火力で、換気扇をガンガン回しながら「電気調理器とガスじゃ火力が違うよ〜」とか言ってたら、もはや失笑するしか無い。*1
導入コストが高い事は事実なので、導入できる機会があれば、という但し書きは付くものの「オール電化住宅」は、別に悪くは無い選択肢であると思う。
特に「火を使わないので安全」という建物火災の原因No.1(1位がこんろ、5位がストーブ)が無くなると言うだけで大きい。これで非喫煙者(だばこは建物火災の原因3位)なら火災保険の掛け金を値下げして欲しいくらいの世界である。
火を使わないので換気が少なくて済み、高断熱住宅に出来て熱効率も上がるから、結果的に省エネにも繋がる。
あとは、普及が進んで量産効果からコストが下がれば、更に普及が進むだろうし、不景気によって設備更新が停滞したとはいえ、TV、洗濯機、冷蔵庫に代わる新家電の神器へとステップアップするのは、時間の問題だと思う。

*1:再加熱までの時間が短い方が良い麺類の茹で調理や、チャーハン、湯沸し時には、換気扇を止めてガスの熱を逃がさない方が良い。換気扇から逃げていく熱量は、想像するより大きいものなのだ。焼肉や揚げ物やその他炒め物の場合は、室内に霧状の油が飛ぶので、換気必須だが