外貨準備高崩しても市場介入あり得る、外為当局（YONHAP NEWS） - Yahoo!ニュース

【ソウル22日聯合ニュース】ウォン・ドル相場が1ドル＝1500ウォン台を突破するなど急落が続くなか、外為当局は2000億ドルの外貨準備高を崩しても市場介入することはあり得ると明らかにした。
韓国銀行高官関係者は22日、市場介入の有無はその必要性により判断するとした上で「外貨準備高が2000億ドル以下になるかどうかは、介入においてまったく考慮の対象ではない」と述べた。別の同行関係者も、外貨準備高2000億ドルラインに大きく意味をおいていないとし、市場の状況に応じ準備高が2000億ドルを下回ることはあり得ると説明した。
これは当然、企画財政部と調整を経た上での立場とみられる。同部高官関係者は同日「心理的な面から外貨準備高は使用できないのではとの見方が一部にあるが、外貨準備高は全額使用可能なもの。非常時だと判断すればいつでも使える」と述べた。過去に政府高官が2000億ドルは守ると話したことで、まるでこれが超えてはならない山のように認識されたようだがそうではないと強調し、2000億ドルというラインに意味を与えてほしくないと強調した。
外為当局のこうした立場は、外貨準備高2000億ドルを維持するため為替相場の非正常な上昇を放置することはないとのメッセージと見られる。
2000億ドルを限界ラインとする見方は、短期外債と残存満期1年未満の流動外債が2000億ドルに達するため、流動外債が一斉に流出する場合に備え、同程度の外貨を準備しておくべきとの論理から出たもの。
また韓国銀行は、必要があればウォン・円通貨スワップ資金を利用することも可能だとの立場も示している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090222-00000010-yonh-kr

まるで、今まで外貨準備を使わず市場介入もしてなかったかのような言い草だな。

また韓国銀行は、必要があればウォン・円通貨スワップ資金を利用することも可能だとの立場も示している。

この辺りに、韓国人は「通貨スワップ」を単なる打出の小槌かなんかと勘違いしているんじゃないかと言う深刻な疑念が深まるばかり…。
通貨スワップと言うのは、特別な問題で一時的に外貨が不足し、実体経済が健全にもかかわらず、外貨不足でデフォルトしてしまうような事態を起こさない為の「安全装置」であり、為替介入のような実りの無い行為に使う為の資金じゃない。
償還期限が数ヶ月、というのは、その問題が「数ヶ月で解決できる事態」を想定して存在しているシステムであることを示している。
しかし、韓国は米韓スワップを発動してからはや３ヶ月。外貨不足が解決する「見込み」すらない。
つまり、いま韓国が行っている通貨スワップは、実質返す当てのない短期借金を重ねているだけで、スワップ本来の使い方をしていない。多重債務者が生活費欲しさにサラ金から金を借りて暮らしているようなものなのだ。
その状況で、まだ日韓スワップやチェンマイ・イニシアチブがあるとか言われても、「それが尽きるまで借金を重ねたその先はどうするの？」と問われて、言い返す言葉はあるのだろうか？
そして、個人なら自己破産と言う手があるが、国家間の借金で「自己破産」は存在しない。*1
先週末は、１ドル１５００ウォンを割ろうと７億ドルもの市場介入(ウォン買いドル売り)したにもかかわらず、切る事が出来なかった。
今日は、市場開始直後から、形振り構わない市場介入を展開し、ウォン高誘導しているようだけれど、１５００ウォンを割ったという事は、前記した７億ドル以上の大規模な市場介入を行っているという事に他ならない。
…明々後日に控えた、米韓スワップ一回目の償還に使うドル、あるんだろうか。
追記：今日の１ドル１４８７ウォンと、一気に２０ウォン以上値上がりする展開に。メシマズー
午前中の介入で息切れして１ドル１４９０ウォンを切れなかったものだから、江頭タイムになって、怒涛のウォン買い介入を進めて、この相場。
一体、何十億ドルを介入の為に溶かしたのやら…。

*1:日本政府の借金が怖くない、と言われる理由がコレ。国民相手の借金は、ある意味「自己破産」出来るから