gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

制裁には「準備」と北朝鮮 衛星発射あらためて主張 - MSN産経ニュース

北朝鮮祖国平和統一委員会の報道官は26日、日米韓などが長距離弾道ミサイルとして警戒する「人工衛星」発射準備について、「いくつかの衛星打ち上げの一環」とした上で「われわれは制裁であれ迎撃であれ、(発射に伴う)あらゆる事態にすべて備えている」と朝鮮中央通信を通じて表明した。
発射した場合に制裁は不可避とする韓国政府の主張に反論する形で述べた。同委員会は対韓国関係の窓口機関だが、発射した場合の制裁論議に対し、北朝鮮が反論したのは初めて。
報道官は「人工衛星発射は国際的に公認されたわが国の自主的権利であり(韓国が)言い掛かりをつける問題ではない」と強調。「わが国は以前から堂々とした衛星発射国になっている」とし「何が打ち上がるかは見ていれば分かる」とあらためて発射を示唆した。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090226/kor0902262349004-n1.htm

北朝鮮の背後には、中国共産党が控えていて、このしゃらくさい嘘吐き外交も、中国の入れ知恵で「どこまでやれば国際世論が強硬手段を容認するか」を測る試金石扱いしていると考えると、北朝鮮と韓国の対立は既に、米中の代理戦争の意味合いもある。
…が、冷戦時代と違うのは、韓国は親北反米活動で既に在韓米軍の大半を追い出しており、米国としても反米意識が強く、勝手に自滅して都合のよいときだけ助けを求めてくる朝鮮人を、助ける気があまり無い事か。
米国の極東戦略的に見ても、中国が参戦すると地続きだからランドパワーで蹂躙される朝鮮半島は見捨てても、日本と言うシーパーワーの戦略拠点さえ残れば極東での影響力を喪わなくて済むので、MD試験の成否の方が、韓国の滅亡より重要だろう。
その意味では、韓国が滅びると極東における日本の価値が上がるから、日本人としては韓国が北朝鮮に蹂躙されるのは願ったりかなったり。という一面もある。
関連して、

北朝鮮が長距離弾道ミサイルテポドン2号」の改良型を日本に向けて発射すれば、ミサイル防衛(MD)システムで迎撃する検討を防衛省が始めたことが26日、分かった。迎撃するのはイージス艦に搭載した海上配備型迎撃ミサイル(SM3)と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)で、導入から初の運用となる。ただ、迎撃は重大な政治決断を伴うため、首相官邸などと慎重に調整を進める。
政府は平成15年、米国が開発したMDシステムの導入を決定した。MDによる対処は2段構えで、まず海上自衛隊イージス艦がSM3で大気圏外で弾道ミサイルを撃ち落とし、失敗した場合は航空自衛隊が地上で運用するPAC3で迎撃する。
海自はSM3を搭載したイージス艦として19年度に「こんごう」、20年度に「ちょうかい」を配備。空自も19年3月に入間基地(埼玉県)へPAC3を配備したのを皮切りに、昨年3月までに首都圏の4カ所に配備を終え、26日には岐阜基地にも配備した。
こんごうは19年12月に米ハワイ沖で発射試験に成功したが、ちょうかいは昨年11月、より難易度の高い試験に失敗。空自は昨年9月、米ニューメキシコ州でPAC3の初の発射試験を行い、模擬ミサイルの迎撃に成功している。
北朝鮮が18年7月にテポドン2号を含む弾道ミサイル7発を発射した際、自衛隊は迎撃システムを備えていなかった。こんごうとちょうかいの2隻も日本海と太平洋側に展開したものの、弾道ミサイルの探知・追尾だけが任務だった。
テポドン2号改良型の迎撃に踏み切る場合、MDシステム導入で自衛隊法に新たに規定した「弾道ミサイル等に対する破壊措置」を初適用することになる。
破壊措置には、
(1)燃料注入など発射の兆候がある場合、防衛相が首相の承認を得て自衛隊の部隊に迎撃を命令
(2)明確な兆候はないものの、ミサイル実験などへの警戒が必要な際、防衛相はイージス艦などを展開させておき、あらかじめ作成された「緊急対処要領」に沿って迎撃する
−の2つの運用方式がある。
北朝鮮は24日、実験通信衛星光明星2号」の打ち上げ準備を行っているとの談話を発表。人工衛星発射を“隠れみの”にテポドン2号改良型を発射してくる可能性が高いため、迎撃に向けた政治決断とともに、どちらの運用方式で迎撃を命じるかも今後の政府内の調整の焦点となる。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090227/plc0902270153001-n1.htm

さて、アメリカにとっては迎撃失敗も成功も、大した問題じゃないけれど、日本の自衛隊にとっては、これに失敗するとミンスが政権批判する格好の材料となり、小沢が中韓の為に日本のMDを廃止に持っていこうとする理由になってしまう可能性がある。
成功したら成功したでミンスは叩くんだろうけれど、日本にとっては成功しないと喪うものが大きい話だろう。