gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「超小型衛星」100基打ち上げ計画、格安画像で新産業創出 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

文部科学省経済産業省は、超小型衛星を低軌道に計50〜100基打ち上げる「衛星群」づくりに着手する。
災害や交通渋滞など、観測の目的ごとに機能を限定した衛星を何基も周回させることで、観測頻度を高め、詳細なデータを得ることが可能になる。
国の大型衛星は価格が高く、衛星を利用したビジネスが広がらずにいた。超小型衛星は価格が安く、目的に応じて画像を撮影することも可能になることなどから、画像を利用したビジネスなどの新産業創出につながると政府は期待している。早ければ2年で「衛星群」を構築する方針だ。政府・与党は追加景気対策に、超小型衛星で新市場を作り、3年以内に関連ベンチャー企業100社を創出することを盛り込んだ。2009年度補正予算に両省がそれぞれ約20億円要求する予定。
衛星群の高度は約400キロ。災害、気象、農作物の生育状況など、様々な現象の把握に役立つと期待されている。新素材などの最先端技術を搭載、宇宙空間で性能を確認することで競争力のある産業技術の育成につながる可能性もある。超小型衛星は、一辺50センチ、50キロ・グラム以下を想定。衛星の本体は同じものを使い、打ち上げ目的に応じて搭載する装置だけを変える。本体を量産するため、低価格、短期間での開発が期待できるという。
文科省では「衛星を3、4億円で作り、当面は価格が安いロシアのロケットなどで打ち上げたい」とする。経産省は「低価格なら発展途上国へ衛星を売り込める可能性がある」と話す。
(2009年4月15日14時48分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090415-OYT1T00588.htm

きちんと軌道管理できる衛星なら、構わないと思う。
小型の衛星なら、一度の打ち上げで複数まとめて打ち上げられるし、単機能に特化させる事で安価になる。
衛星個々の寿命が短くても、複数が常時軌道上に存在し、相互に補完すれば、単独の大型衛星よりも故障した場合のリスクが軽減できる。
この方法で日本も独自のGPS衛星群を持っても良いんじゃなかろうか。
短いサイクルで打ち上げ、交換できるなら、枯れた技術を使って安全係数を高くするより、最新の民生品を使って安価に高性能化も出来るから、更に衛星のコストパフォーマンスも上がる。
寿命が短くて良いなら、高い太陽電池パネルすら不要で、内蔵電池のみで駆動、電池が切れたら地球に落っことす短寿命衛星というものも考えられるだろう。
純軍事的なリスクの面からも、小型で多数の衛星を中国の体当たり衛星が全ての小型衛星を破壊するのは不可能となり、宇宙空間を戦争の舞台にしようとする中国を牽制できる。
大前提として「きちんと軌道管理できるなら」この案は本当に悪くないと思う。