gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米、次期戦闘機F35採用を打診 1日の防衛相会談で日本側に - 47NEWS(よんななニュース)

【ワシントン23日共同】航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)選定をめぐり、ゲーツ米国防長官が今月初めの日米防衛相会談の際、開発中の次世代機F35の機種名を具体的に挙げて日本側に採用を打診していたことが23日分かった。複数の日米関係筋が明らかにした。
浜田靖一防衛相や空自側は、より高性能のF22導入の望みを捨てていないが、ゲーツ長官自らがF35の「トップセールス」に乗り出したことで、日本側の選択肢が狭まるのは避けられない。F22導入を断念し、F35採用の本格検討を迫られる可能性が強まった。
関係筋によると、ワシントンで1日に開かれた会談で、ゲーツ長官がFXの話題を切り出し、米軍の次世代戦闘機をF35に一本化する方針を決めたと説明。F22が近く生産打ち切りとなる可能性を示唆した上で「F35は良い飛行機だ」などと述べ、同機採用を暗に求めた。会談直後の日本側説明では、長官は米議会によるF22の禁輸措置が解けない現状に理解を求めたとされていた。
会談で浜田氏は「少しでも望みがあるならF22の検討を続けたい」と応じたため、結論は先送りされた形になっている。
米側は月内にシーファー国防副次官補(東アジア担当)を日本に派遣し、調整を進める方針。
空自は耐用年数の迫った現有のF4戦闘機の後継に、レーダーに捕捉されにくい最新鋭F22を本命視。だが2007年に米議会が禁輸措置を延長したため、機種選定は振り出しに戻り、F22やF35など計6機種を対象に絞り込みを急いでいる。

http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052301000813.html

…。
そりゃ、「(米国にとって)F35は(都合の)良い飛行機だ」ろうよ。
最初から輸出前提の、米国にとっては「ロー」でしかない機体を押し付けられる日本にとっては、全く「良い機体」のはずが無いだろって話だが。
既に完成しているならともかく、未だに未完成の機体を指して「良い機体だ」ってブラックにも程があるジョークだ。
また、ライセンス生産が不可能なF22にしろF35にしろ、導入が決まれば三菱の軍用機部門が縮小、もしくは廃止され、折角F15のライセンス生産やF2開発で得たノウハウを丸ごと廃棄する事になる。
タイフーンの場合でも既存の設備やノウハウは利用できないのだが、国内に戦闘機の生産・開発できる能力を残せるかどうかを考えれば、もはや米軍機導入は戦術的メリットより戦略的デメリットの方が大きい。
これまた麻生のあまり報道されてない成果の一つだが、「武器輸出三原則の緩和」が検討されており、上手く行けば日本の兵器自力調達への道が開かれる。*1
…当然だが、次にミンスが政権を取れば、この話は白紙に戻る訳で。
いくら北朝鮮問題や中国の侵略圧力が増加しているからと言って、国防戦略に関わる重要な決断をアメリカの経済的都合で燃えないゴミを押し付けられても困る。
F35を日本に売りたいなら、「ステルス性能劣化のモンキーモデルなんて論外、ライセンス生産許可、魔改造OK」の条件が前提じゃないとお話にならんわ。(つまり完全に論外。そもそも空対空が主任務の戦闘機が欲しいのに、対地攻撃が主任務の攻撃機であるF35は用途からしておかしい。しかも航続距離も短いし。日本が軽空母を保有するなら別だが)
しかし、ゴネると、更に性能の悪いF15SEを売りつけようとするのがアメリカ政府。
まあ、F35にしろ、F15SEにしろ、買ったら負けなのは間違いないが。
次の選挙で麻生政権を安定させ「欧米機(タイフーン)導入と自国開発の推進」とやれば、多分慌ててF22売りますってアメリカから言ってくるよ。(F2の時のようにエンジン供給を盾に無理矢理共同開発へと繋げられないから)
もういっそ、魔改造タイフーンですと言って、日本製のステルスボディにエンジンだけタイフーンの載せた新型機を作った方が面白いんじゃないかと<間に合いません