gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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NIKKEI NET(日経ネット):中国、米国債保有額が減少「外貨準備の多様化映す」 人民日報

中国共産党機関紙の人民日報(海外版)は20日、6月末の中国の米国債保有額が大幅に減ったことについて「外貨準備運用の多様化を追求している表れである」とする論説記事を掲載した。記事では、外貨準備を使って中国企業の海外進出を後押しし、先端技術や資源などを手に入れるべきだと主張、ドル資産に偏った運用を早急に見直す必要があるとの認識を強く打ち出した。
中国は世界最大の米国債保有国だが、6月末の保有残高は前月末比251億ドル減の7764億ドルと、9年ぶりの大幅な減少となった。人民日報の論説は「米国債は見た目が安全であっても、ドルが下落基調にある中で知らぬ間に価値を下げている」と指摘。そのうえで「保有米国債を減らすのは道理に合っている」と言い切った。(北京=高橋哲史)(00:09)

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090820AT2M2002H20082009.html

「外貨準備運用」ならば、外貨保有の中の米国債比率を減らすならともかく、下落基調なのに米国債を売り払うってのは単なる損切り行動と言うべき活動になる。
しかし、減ったのは僅かに3%。
損切りならこんな事言わずに黙って米国債をガンガン売り払って売り抜けを狙うだろう。
つまり、「外貨準備運用」の損切りじゃない。
では何か、と言われれば、急速に中国を見捨てつつある外国投資に対して、昨年までの外国投資は増加していくという予測で着工し続けたハコモノに必要な資金が得られなくなり、当座の資金を得るために、米国債を売り払っただけちゃうのかと。
「外貨準備運用」じゃなくて「預金の取り崩し」じゃないか、と思う。
ちなみに、ドルペッグ制の中国は、ドルが暴落すれば元も一緒に落ちるので、膨れ上がった米国債保有高と合わせて、ドル基軸体制と一蓮托生なんだけど…もしかして、理解してないのかな?