gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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Nega0(ネガゼロ) 初回限定版

Nega0(ネガゼロ) 初回限定版
NG恋のみこしまつり原画ということと、天空のユミナを作ったETERNALの新作という事で、購入していたのだけれど、1周目の単調さと、ボイスあり台詞についてのテキスト送りが遅く、非常にイライラさせられた為、プレイ優先度がどんどん下がり、ようやく昨日クリアー。
全部クリアーしてみれば、副題である「さようなら、ご都合主義(ハッピーエンド)」の意味とか、1周目の単調さの理由など、色々納得も出来るんだけど、ライアーソフトとは別の意味で、ETERNALはゲームシステムの蛇足で損をしているメーカーだと思う。
ライアーソフトは露骨に少な目のシナリオの増量で無駄なミニゲームやらほぼ無意味なシステムが導入されるけど、ETERNALはシナリオ自体にそれなりの量があるのに、さらにゲームシステムで時間がかかるから、全体的に重たい気がする。
頑張って欲しいメーカーなんだけど。
以下、ネタバレ。
シナリオの根幹に関わるネタバレもあるので、プレイする人はマジで見ないように。
基本的に変身ヒロインは大好物なのだが、微妙に露出が多すぎるのはマイナスだよなー。
短いスカートやヘソ出しはともかく、谷間がとか丸見えなのは、こー変身ヒロインのデザインとしてはダメだと思うのですよー。(無駄なこだわり)
みこしまつりの絵は好きなんだけど、ネガティブ・ゼロのデザインはエターナル化した後も微妙だと思ったり。
閑話休題
シナリオ的には、導入である1周目が致命的に退屈であるという「取っ掛かりの悪さ」がネック。
2周目以降、1周目に隠された優しくも悲しい欺瞞と嘘をデバッグしていくにつれ、話はどんどん面白くなっていく…のだけれど、周回プレイゲームなのにスキップが遅いという致命的なマイナスにより、さらに難易度が上がる。
かなり凝っているバトルシステムも、シナリオだけを楽しみたい向きには、蛇足に過ぎない。
…正直、天空のユミナでもゲームシステム自体はあまり好きじゃなかったし。
しかし、それらに耐えてゲームを進めていくと、最後のワナが。
主人公である「ようた」は既に死んでいる。という事実。
個人的に、既に死んでしまった人を、安易かつご都合主義で生き返らせるシナリオは最低だと思っている。
泣きゲーと称して、無意味に人を殺すゲームもアレだが。
とはいえ、本作品は副題のとおり、世界と引き換えに、みんなが幸せになる優しい嘘の世界を生み出す魔法を、ご都合主義を否定し、ままならない現実を見据えて歩き出す事をテーマとしている以上、このゲームの終わりは1つだ。
もし、安易な奇跡が起きていたら、このゲームは俺的クソゲーオブクソゲー2009に輝いていただろう。
だが、最後のTRUE ENDは誇らしさと、悲しさの入り混じった感慨を与えてくれる。
システム面で散々足を引っ張られても、シナリオ構造的に多少の問題が合っても、すべったギャグ作品の皮をかぶっても、まっすぐ「さようなら、ご都合主義(ハッピーエンド)」を貫いたストーリーは秀逸だったと思う。
でも、人気は出ないだろうなぁ。
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