gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「35歳」が結婚できない理由 - Ameba News アメーバニュース

昨年11月『35歳を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか』(NHK「あすの日本」プロジェクト×三菱総合研究所)という書籍が発売された。同書では、2007年に35歳を迎えた男性の年収の最大ボリュームゾーンが300万円台だったが、これは1997年の同世代男性(500万円台)に比べて200万円少ないことを指摘している。
同書の編集担当者は、この状況について「私の周りでも『給料が伸びない』『将来に対して希望が持てない』と言う人が多くて、それは私も同感です」と語る。
同書には、恋人の女性と結婚を考えたものの、相手の親から「今の収入で養えるのか?」と聞かれ、結婚を諦めざるを得なかった男性が登場する。かくして「結婚できない人」をうむ結果となるわけなのだが、そんな中、2009年、世間は「婚活ブーム」が発生し、結婚を煽る空気がマスコミを中心に流れていた。
編集担当者は同書の意義と結婚を絡めて語る。
「多くの人は夫の収入だけでは食べていけない状況にあるんです。結婚できて、子どもが生まれた人にしても、本当はもうひとり子どもが欲しいけど、お金が理由で生めない人はたくさんいます。主婦が働かなくてはやっていけない。結婚していない男性もまわりにいっぱいいるし、金銭面でしっかりしないと結婚なんてできない。この本は、『結婚しても幸せになれないじゃん、皆がこんなこと考えて、日本はどうなっちゃうんだ』という声をすくい集めた本です」
絶望的な状況にあるようだが、編集担当者はただ嘆いているわけではない。
「本にしたからって簡単にこの状況は変わらないと思いましたが、わずかではありますが成功例や外国・自治体から学ぶヒントも入れています」。同書で説明したのは、たとえ収入が伸びなくても、生活コストを自治体が支援することで暮らしを支える取り組みだ。岡山県西粟倉村では、30歳から35歳の若い世代が安心して子どもを産み育てられる環境をつくっていくような「人への投資」が大切だという考えに切り替え、住む家や託児所を格安で利用できるようにし、働く場も提供しているという。
このような事例を紹介することにより、「地方からこの世代を助けようとしているということに希望を見出しました」のだという。

http://news.ameba.jp/domestic/2010/03/61612.html

実は…というか、身も蓋も無い話をするなら、低収入な人ほど結婚して共稼ぎにしたほうが、生活が豊かで楽になるのは、税制上も、生活費の圧縮と言う観点からも、間違いない。
個々に月額7万のアパートに住むより、二人で14万の賃貸マンションを借りたほうが広くて設備も良く、新しい住居に住めるだろうし(むしろその家賃を払うなら買ったほうがいいくらい)、個々に月額3万の食費だったのを、2人で月額6万の食費に統合して外食を減らせば、かなり贅沢な食生活を送れるだろう。
自炊すれば、1人前と2人前の間に材料費の差は殆ど無く、ぶっちゃけ食費は2人で1.3倍程度に圧縮できる。
通信費についても、携帯電話も家族割、ネット環境は1回線を分割すれば良く、光熱費も2人になったからと言って2倍かかるなんて事はない。
更に、子供を作る事を諦めてしまえば、貯蓄は老後の事だけを考えれば良く、低収入でも堅実な生活設計が可能になるし、病気や怪我の際も、一人暮らしに比べて圧倒的にリスクが減少する。
経済的なメリット・デメリットだけで考えるなら、「低収入の人ほど結婚すべき」なのだ。
しかし、マスコミが面白おかしく書き立てる記事によって、女性の結婚に対する要求はエスカレートし、男性の結婚に対する意欲はゴリゴリと削られてしまった。
加えて、個人主義が蔓延し、面倒な人間関係をプライベートに持ち込みたくないと言う人も多くなっている。
結果として、普通に恋愛して普通に結婚する人たち(約5割)と、「多少貧しくても、気楽な独身の方がいいや」という男女と「婚活で金蔓ゲット、専業主婦になって遊び放題」という女性に分裂してしまったのではないかと。
結婚によって不自由やら理不尽な目に遭う旦那の話は良く聞くけれど、離婚直前の修羅場でもない限り、基本的には「幸せなノロケの一種」なのだと言う事が、旦那本人から聞かされると判るけれど、マスコミフィルターを通すと何故か悲惨な話にしか聞こえなくなる不思議。
まあ…上記を理解してもなお、自分が将来誰と結婚するなんて未来図、これっぽっちも浮かばないのだけれど。