gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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有人宇宙飛行岐路に、米頼みで将来像描けず : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

山崎直子飛行士(39)が5日、米スペースシャトルで初飛行に旅立った。シャトルは年内に退役の予定で、日本人の搭乗はこれが最後となる。
日本は有人宇宙開発を、米国に頼ってきた。その米国の政策の行方が不透明な中、有人飛行を今後、どのように位置づけるべきか。難しい時期を迎えている。
日本人のシャトル搭乗は、1992年の毛利衛さん(62)以来、山崎さんを含め7人で計12回。当初は米露の2国がほぼ独占していた有人宇宙飛行の技術を吸収し、国際宇宙ステーション(ISS)の日本独自の実験棟「きぼう」や無人宇宙船「HTV」を打ち上げるまでになった。
「初めは完全なお客さん扱い。運用に関する細かな内容は情報をまったく出してくれなかったが、粘り強い交渉で少しずつ共有することができた」と宇宙航空研究開発機構の長谷川義幸・執行役は振り返る。中でも収穫が多かったのは、安全性を確保するリスク管理の思想と技術だという。
人間を乗せて地上と宇宙を往復し、小さな不具合でも大事故に結びつきかねないスペースシャトルは、五重、六重の安全策が講じられている。部品が故障した時、それが悪影響を及ぼさないようにする仕組みは働くか、その仕組みにも不具合が出た時はどうするのか――。技術者たちは、終わりのない詰め将棋をするように、議論と作業、確認を何度も何度も繰り返す。
このような目に見えない経験の蓄積が、きぼうやHTVの技術の背骨になった。特にHTVは、昨年の初飛行で、自動操縦で安全にISSへ到達することに成功。当面は物資の補給に使われるが、将来は人間を運ぶ有人宇宙船にできると期待される。毛利さんは「シャトルがなければ、日本はISSに参加できず、有人技術は大幅に遅れていただろう」と語る。
しかし、宇宙での国際協力の重要な一員となったことで、日本の責任と負担も重くなった。日本の宇宙開発予算は年間3000億円だが、このうちISS関連の費用が毎年約400億円に上る。技術の進歩で、宇宙でしかできない実験が以前に比べ減ったことから、費用対効果への疑問も生じ、有人宇宙飛行に対する風当たりは強まっている。
東京大学で小型人工衛星を研究する中須賀真一教授は「日本は人工衛星開発で高い技術を持つ。あれもこれもではなく、得意分野に注力すべきだ」と話す。
一方、宇宙政策を提言する民間組織「宙(そら)の会」の中野不二男代表幹事は、宇宙空間で人間が手をかけて行う実験や研究開発の余地は広く、「特に産業の競争力強化を意識し、中長期的に見た将来の仕込みを今すべきだ」と提言する。米国の有人宇宙開発が停滞している今はむしろ、日本にとっては独自性を打ち出す好機とも指摘する。
立場の異なる両氏がともに指摘するのは、「国が明確な将来像を描けていないこと」だ。
ISSについて、日本を含む参加各国の宇宙機関は、2020年までの運用延長を打ち出している。しかし、川端文部科学相が「国際宇宙開発を引き続き支える方針を、政府として持つべきだと思っている」と述べながらも、政府としての方針は、政権発足から半年以上たった今も見えてこない。
(米フロリダ州ケネディ宇宙センターで 吉田典之、山田哲朗)
(2010年4月6日02時28分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100406-OYT1T00160.htm

日本政府がマトモなら、戦闘機開発にしろ、有人ロケット開発にしろ、とっくの昔に日本は済ませていたはずなんだけどね…。
これに関しては、自民党が無能で役立たずで、腐敗していた事を否定する気は無い。
ただ、比較の問題で、ミンス党は「更に輪をかけて酷い」だけで。