gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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痛いニュース(ノ∀`) : 東電の計画停電、来年以降も継続…夏冬は毎日 - ライブドアブログ

東京電力は、計画停電について、少なくとも夏までは継続する方針であることを明らかにしました。
東京電力・藤本孝副社長:「今の見通しだと(継続は)避けられない。需給ギャップは1000万キロワット程度は発生するんじゃないか」
東京電力は、ゴールデンウイーク明けに計画停電をいったん中断するものの、需要が大きく伸びる夏場は供給力が1000万キロワット程度不足するため、実施せざるを得ないとしています。23日の計画停電は、午後3時20分の第4グループと午後6時20分の第5グループで実施されます。昼過ぎの第3グループと第1グループについては見合わせましたが、午後4時50分の第2グループは需要と供給のバランスを見て判断するとしています。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210323031.html

ぶっちゃけ、1年や2年どころか、政府主導で代替原子炉を強権的に建造着手でもしなければ、最低5年、下手すると10年単位で電力不足になるだろ常考
何を今更のようにと言うか、これを回避したくて東電が最初に海水注入を見送ったんだが。
既に福島第1・2原発が発電していた800万KWもの発電能力が、代替発電所を整備する数年(3〜5年)先まで足りなくなる、それは日本の経済にとってとんでもない重石になるからこそ、あの未曾有の大災害に於いても、廃炉を回避する方向で努力し、努力の甲斐なく、状況を悪化させてしまった。
結果論で言えば、東電の対応は非難されるものになってしまったが、もし1基でも冷却用発電設備が生き残り、原子炉の安全な冷却停止が行われていれば、周辺施設の復旧は、ゼロから発電所を立てなければならない現在より、圧倒的短期間(1〜2年)で済んでいただろう。
隠蔽体質の東電に落ち度が無かった、とは言わないけれど、今現在の「何もかも東電が悪い」一色にすら見える世論については、未曾有の地震津波と言う「天災」が原因だったという現実から目を晒しているんじゃないかと思う。
40年も前の原子炉が、想定される5〜7倍ものエネルギー規模の地震に耐え、その後の大津波にも炉心破壊、核燃料の大量漏出という大惨事を避け得た、というのは、むしろ賞賛すべき点だと思う。
日本以外に、安全率500〜700%なんてアホみたいなオーバースペックで「万が一」に備えていた国があると言うんだろうか。
もちろん、今回の件から教訓を得る為に、改めて安全対策を見直すべき事は間違いない。
人知の及ばぬ天災に際して、ロクに情報の咀嚼もせずに垂れ流すマスゴミや「天罰」とか「天の恵み」とかのたまうようなクズをゴミ箱に放り込み、踊らされてヒステリックに、本来は被害者である人達を責めるような事態にしない・させない、と言うのが今回の未曾有の大災害で得た「教訓」ではなかろうか。
今なお現場で命がけの作業を行っている東電下請け、警察、消防、自衛隊、米軍の人達には、足を向けて眠れないくらいの感謝と敬意を持っている。
願わくば、彼らに深刻な被害が出ずに、事態が終息しますように。