gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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機動部隊ない空母は単なる「メンツ」、独紙に辛らつ意見 2011/06/26(日) 23:15:34 サーチナ

中国人民解放軍の陳炳徳・総参謀長がこのほど、「中国は航空母艦を建造中だがまだ完成していない」と発言し、空母建造を公に認めた。これについてドイツ紙「フランクフルター・ルントシャウ 」は、「中国が世界海洋大国の地位を追及していることを認めるもの」とする記事を掲載した。
記事は「陳炳徳・総参謀長がトップメディアではない香港紙の取材に答える形でこの情報を宣言したことは、中国の野心を小さく見せようとするもの」と指摘した。
さらに、「中国の周辺国と米国は、中国の空母建造を日増しに脅威と受け止めており、このように力を誇示するやり方は地域情勢の緊張を招いている。最近数カ月、主権・資源問題がからむ中国南部と東部海域での衝突が激しさを増している」とすて、ベトナム海軍が南シナ海で実弾演習を実施したことや、フィリピンが南シナ海を“西フィリピン海”と改称する準備をしていることなどを例に挙げた。
一方、欧州の専門家は同紙の取材に対し、駆逐艦や潜水艦などを含む機動部隊を編成して初めて攻撃力を獲得するため、中国の空母が実際に投入されるにはさらに数年かかると指摘。「中国にとって空母建造は面子(めんつ)のためのプロジェクト」との見方を示した。
同紙はまた、「南シナ海東シナ海で衝突が発生したとしても、中国は実際には空母を必要としない。台湾と戦争になった場合でも、空母はわずかな増援作用しか発揮しない」とした上で、「中国の空母建造の本当の目標はインド洋」だと指摘した。
同紙によると、輸出の大部分と原油輸入の80%がインド洋の航路を通るため、中国はパキスタンミャンマーと沿岸の軍事基地建設で協力を進めている。米国の専門家によれば、中国は「アフリカまでつながる基地の鎖」の構築を進めている。(編集担当:中岡秀雄)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0626&f=politics_0626_007.shtml

面子の為と言いつつ、しっかり戦略要素として空母の運用計画があるなら「面子の為」じゃないじゃん。
この記事もまた「中国の野心を小さく見せようとするもの」を支える記事の一つなんだろう。
中国の海軍力強化は、小国揃いのアジア地域にとっては、一大事だ。
中小国がアンチ中国で連帯できれば良いのだが、中国が今も昔も日米・米韓の離間工作に余念が無かったように、アジア地域間の連帯を邪魔するような工作を続けているからこその、インドネシア等の国と軍事協力関係を結んでいる訳で。
ドイツにとってはほとんど対岸の火事というか、遠い蛮民国家の背伸びに過ぎなくても、アジア地域にとっては切実な問題。
何故なら、現時点で中国の空母を脅威とせずに済むのは、日本(アメリカ)とインドくらいで、他の国なら防空能力が貧弱なままの中国機動艦隊相手でも、勝ち目が薄いからだ。(その薄い勝ち目を担保する潜水艦獲得ラッシュが今アジアで発生しているし)
戦争は弱い中国だけど、外交・工作能力に関しては半端無いと思うわ。