gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米国を格下げしたS&Pの社長がクビに←これで格上げきたらU・S・A!U・S・A! : 市況かぶ全力2階建

8月23日(ブルームバーグ):米国「AAA」格付けの初の引き下げに踏み切った格付け会社、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、デブン・シャーマ社長が退任し、シティグループ傘下のシティバンクのダグラス・ピーターソン最高執行責任者(COO)が後任社長に就任する人事を決めた。
S&Pの親会社マグロウヒルが23日、電子メールを通じて発表した。それによると、シャーマ氏(55)は「他の機会を追求する」ため、年末で退社する。ピーターソン氏(53)は9月12日付で新社長に就任する。シャーマ氏は年末まで同社の戦略ポートフォリオの見直しを担当する。
S&Pは5日、政治的対立が米国の財政赤字への取り組みを妨げているとして、同国の長期格付けを最上級の「AAA」から「AA+」に引き下げた。これに対し、米資産運用会社レッグ・メイソンのビル・ミラー氏は「性急かつ誤りであり、危険」だと指摘。著名投資家のウォーレン・バフェット氏なども批判している。
S&Pの広報担当者、デービッド・ワージン氏は通常の営業時間終了後の問い合わせに対し、発表文以上の内容については今のところコメントできないと述べた。シティグループの広報担当者シャノン・ベル氏にピーターソン氏の退社に関するコメントを求めるメッセージを電子メールで営業時間外に送ったが、同氏からの回答はなかった。

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a8ZDO_jwNQ5Q

日本辺りにしてみれば、「格付け会社?ハゲタカの信号機ね」程度の認識でOKなのだが、アメリカにおいては、公的な資金運用で「損失を出さない所で資金運用していました」という保証が必要と法律で決まっており、その保証が100%損しません。という格付けである「AAA」なのだ。
逆に言えば、アメリカ国債が「AAA」から落ちると、公的資金で運用し、購入されていたアメリカ国債を売り払わないと「違法な公的資金の運用」となってしまう。
つまり、アメリカ国債は、アメリカ人自身の手によって叩き売りされかねない瀬戸際なのである。(無論、全ての格付け会社が格下げした訳ではないので、全てが売られる訳ではないが…)
となれば、形振り構わず「格上げ」をさせるための圧力がかけられても不思議ではない。
…というか、圧力が掛かったんだろうな。
これで格上げが発表されれば、爆下げし続けたアメリカ市場は反転するだろうから、単独介入で兆単位のお金を溶かした日本政府涙目、という所だろうか。
しかし、本気でこんな力技をするなら、なんでもっと早くに、と思わなくは無い。
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