野口鮮魚店

せっかく交通費を使って出かけるのだから、土地の美味いものを食べたい、と調べてみた。
第一候補として、ラーメン大という二郎インスパイア系を検討していたのだが、どうも店員の愛想が非常に悪く、スープが温いとか良くない評価もちらほら。
個人的に、接客がクソな店は、味が良くても入りたくないので、次点を探していたらこちらの店を発見。
日曜もランチ営業しているのが決め手となり、行ってみる事にした。
着いてみると、土産物屋のような外観で、あんまり魚屋というイメージではない。
中に入れば愛想の良いおじさんに奥へと促され、カウンターへ案内される。
昼前なのに、すでにテーブル席の大半は初老の団体さんで埋まっており、人気がある事が伺える。
初めての店では、店の一押しを頼むのルールにより、特選海鮮ちらし(1000円)を頼んだ。
ここでは、水やお茶はセルフであり、自分で汲む必要があるのだが、狭い場所にテーブルが詰まっているので、結構行きづらい。
お茶を汲んだところで、特選海鮮ちらしがやってきた。

・・・。今まで、サンプルよりショボい料理は山ほど見てきたけど、サンプルより豪華な料理が出てきたのって、超レアなんですけど。
山のように盛られた海鮮に対して、酢飯が少ないので、後半は刺身で刺身を食うような状況になったけれど、1000円でこれは凄い。
刺身の量だけで言うなら、七舟の刺身盛り合わせの方が量があるだろう。
しかし、鮮魚店の海鮮類だけあって、量より質の方向性に力が入れてあり、高級店の刺身と比べたら負けるけれど、この価格帯で出てくる刺身としては、かなり上質なものが、たっぷりと載せられている。
この内容なら、1500円取っても「妥当」と言わせるだけの力がある。
…とはいえ、1500円だったら、今度は「鮮度に寄りかかって、より美味くする仕事をしてない」という「あら」を指摘されるかもだけど。
ともあれ、この内容を1000円で食べられるなら、人気が出るのも当然だろう。
個人的には、酢飯があと三倍くらいあったらうれしかったんだけど(爆)
スカイツリーで観光地価格の高いメシを食うくらいなら、少し足を伸ばして食べる価値はあると思う。
自分の場合、往復交通費が460円ほど実費で掛かってしまうので、わざわざ食べに来るのは難しいけれど、近くに寄った折にはリピートしたい。