gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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asahi.com(朝日新聞社):米アップルの次期iPhone・CPU委託先変更(上)日本メーカーに飛び火も - 日刊工業新聞ニュース - デジタル

14日に発売された米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)4S」。中央演算処理装置(CPU)の変更により処理能力が最大2倍に向上した。だが、半導体業界はすでに次世代機に関心が移っている。2012年以降、アップルのスマホタブレット端末(携帯型情報端末)はCPU製造元が韓国サムスン電子からファウンドリー(受託製造)最大手の台湾TSMCに切り替わるとの観測が広まっている。(2回連載)
来年以降に発売が予定されるタブレット端末「iPad(アイパッド)3」や「iPhone5」はCPUに現行の「A5」に代わり、新型の「A6」が採用される見通し。業界筋によれば、アップルとTSMCは最終契約を結んでないが、すでに台湾TSMCの工場で、チップ上の回路線幅に28ナノメートル(ナノは10億分の1)プロセス技術を用いた先端CPU「A6」の試作品の生産が始まっているという。
このアップルの委託先変更は、アップルとサムスンが繰り広げているスマートフォンの特許訴訟が下地にある。サムスンタブレット端末は豪州で販売差し止めの仮処分を受ける事態に進展した。世界各国に飛び火した訴訟の行き着く先はいまだ不透明感が強いが、打撃が大きいのがサムスンであることは明白だ。
タブレット端末向けCPUの世界シェアは、サムスンが7割超といわれる。これは、アップルが新しいコンセプトの端末として開発・市場投入したiPad用CPUの生産をサムスンに受託しているため。実際、サムスンが掌握する世界シェア7割のうち8割はアップルのiPad用だ。アップルがCPU調達先の変更に踏み切れば、サムスンはその分の受託生産分を丸々手放すことになる。スマートフォン向けCPUも同じだ。iPhoneはスマートフォン市場でシェア2割を握る。この全量を失う。
スマートフォンタブレット端末で圧倒的なシェアを持つアップル。同社のCPU製造委託先の変化は、海の向こうの話にとどまらない。CPU調達先の変更“アップルショック”の前ではTSMCと提携関係にある日本メーカーも無傷ではいられない可能性が出てきている。

http://www.asahi.com/digital/nikkanko/NKK201110170007.html

日本の携帯メーカーからの発注は少量・多品種、しかも注文が細かいから、台湾の大手サプライヤーからは嫌われているそうな。
なので、アップルが本当にTSMCに大口の発注を行った場合、当然、日本の小口注文へしわ寄せが行く事になる。その辺りが

TSMCと提携関係にある日本メーカーも無傷ではいられない可能性

なのだろう。
…でも、自業自得だしなぁ…。
と、このニュースが出たとたん、怪しいニュースソースで

韓国の日刊英字新聞であるThe Korea Timesの報道によると、Samsung Electronicsは、Appleに向けてクアッドコアのアプリケーションプロセッサ「A6」の製造を立ち上げているという。半導体の受託製造サービスにおけるSamsungのライバル企業のTSMCが、同じA6チップの製造をいまだに安定化させられていないことが理由だと伝えている。同紙はこの情報の発信源は、Appleに部品を供給する匿名のサプライヤーだとしている。
AppleSamsungは現在、最終製品であるスマートフォンタブレット端末では、互いの製品の販売差し止めなどを求めて、世界各国で激しい訴訟合戦を繰り広げている。それにもかかわらずAppleは、Samsungファウンドリ事業には引き続き信頼を寄せており、Samsungは米国のテキサス州オースティンにある同社のラインで、28nm世代のCMOSプロセス技術を適用してApple向けのA6プロセッサを製造中だという。
同紙の記事は、このA6プロセッサはAppleの次期スマートフォンに搭載される予定だと伝えている。
記事中では、Appleに部品を供給する、韓国を拠点とする匿名のサプライヤーの幹部が語ったものとして、「Appleは、次期iPhoneに使うクアッドコアのモバイルプロセッサであるA6の出荷について、Samsungと話し合いを進めている」というコメントが紹介されている。さらに同じ人物の話として、「Samsung Electronicsは、A6プロセッサの製造に先端の28nmプロセス技術を適用するつもりだ。TSMCAppleが設計したカスタムチップの製造を請け負うことになるが、その数量は非常に小さくなる」と伝えている。
さらに同紙は、別のサプライヤーの幹部のコメントとして、「Appleはリスクをとっていない。SamsungはA6の製造に当たり、価格と量産キャパシティーの確保について(TSMCよりも)良い条件を提示している」と報じた。
またこの記事によると、SamsungのCEO(最高経営責任者)であるGeesung Choi氏は記者団に対し、COO(最高執行責任者)のJae-yong Lee氏が2011年10月5日に他界したApple元CEOのSteve Jobs氏の葬儀に参列するために米国に飛んだと述べ、Lee氏が米国滞在中にAppleの現CEOであるTim Cook氏と面会し、幾つかの議題について話し合う予定だと明かしたという。
報道では、半導体ファウンドリ大手のTSMCApple向けA6プロセッサの試験的な製造を既に始めていると伝えられている。またTSMCについては、2012年の第1四半期に「量産設計」版のA6チップをテープアウトするという報道もある。

http://eetimes.jp/ee/articles/1110/18/news018.html

というニュースが出てきた。
これで、アップルがTSMCとサムスン両方に声を掛けているのは事実と確定したな。
アップルとしては、供給元が2つになれば、独占供給で増長したサムソンを殴りつける事もできるし、価格競争も期待できる。
判りやすい韓国側の捏造リーク記事は、こうやって読むと、価値があるなぁ。