gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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神様のメモ帳

ようやく視聴が終わったんだけど、アリスはぺろぺろしたくなるほど可愛かったし、ツイッターは最高だった。
内容も作画も声優も頑張っていたのに、原作ファンから評判が悪かった理由が良く判ってしまった。
以下、ネタバレ。
まさか、時系列まで改変していたとは。
てっきり、1巻の内容前半で導入し、時系列を飛ばして2巻以降のニート探偵の助手となった話をやり、最後に1巻の後半を過去語りとしてやる構成なのかと思ってたら、普通に1巻後半の内容が後ろに回ってた。
それじゃ、鳴海がなぜ助手になったのか、ニート達の仲間となったのか、動機付けが非常に弱いまま、2巻以降の内容をやってた訳で、土台が無いまま家を建てて、屋根の上に基礎を打ったようなもんである。
そりゃ原作ファンは怒るわ。
とはいえ、アニメ製作側に同情すべき点はある。
タイトルにある「神様のメモ帳」というキーワードは1巻にしか存在せず、2巻以降は如何にして鳴海がニート探偵の助手として成長(墜落)していくのかを綴っていて、まだ未完なので締めとなるエピソードが無い。
だから、今回のように改変するか、鳴海の成長を示す一番のエピソードであった四代目と錬次の話を最後にするか、くらいの選択肢しかなかっただろう事。
しかし、後者は原作でも途中の巻であり、区切りとしては弱いのだ。
また、原作はアニメでは苦手な心理描写や葛藤が多いので、見た目わかりやすい盛り上がりポイントが少ないこと。
結果として、アニメスタッフは前者の改変を選んだ訳だが、あんまり現実のドロドロを感じさせない分、ライトに仕上がったアニメは、万人向けになっていると思うので、原作より面白いと感じる人も多いんじゃないかと(酷)
だから、個人的には、このアニメ化は大成功の部類に入ると思う。
ただ、原作のファンであればあるほど、残念に感じてしまうだろうとも思うけど。