朝日新聞デジタル：「もんじゅ」完全復旧を発表 １０年に装置落下 - 社会

日本原子力研究開発機構は８日、高速増殖原型炉「もんじゅ」（福井県敦賀市）で２０１０年、原子炉内に燃料交換装置が落ちたトラブルから完全復旧したと発表。安全協定に基づき、県と敦賀市、同県美浜町にトラブルの終結を報告した。政府はもんじゅの廃炉を含む核燃料サイクル政策の見直し中で、試験運転再開のめどは立っていない。

http://www.asahi.com/national/update/0808/OSK201208080116.html

最初は、想定されていなかった故障なので、解決方法が無い。とまで言われていた話だったが、「引っかかって抜けないなら、引っかかった周囲ごとぶっこ抜けば良いじゃなーい」という力技で解決。
公式発表のＰＤＦを幾つか読んでみたが、原因は燃料交換装置のグリップ部の構造設計時に、回転方向の加重考慮が行われておらず、それを原子力機構では審査していなかったというオチ。
そして、(事故を起こさなかった)交換前のグリップ部には回転防止のネジロック剤が製造現場の判断で塗られていたのだが、交換後の(事故を起こした)グリップ部は、ネジロック剤塗られていなかった為、燃料交換で繰り返し使用しているうちに回転の荷重を受けてネジが緩み、事故に至った、とゆー。
ちなみにネジロック剤の塗布は正規の手順による公式な仕様ではないので、製造の不備と言う訳でも無い。
結局、優秀な製造現場作業員をガンガン首にして、仕様に書かれている事しか出来ない、そうした知識が継承されない製造現場軽視の問題が根底にあったんじゃないかと。