gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ネット殺人予告:PC遠隔操作 片山容疑者、遠隔操作ウイルス削除 押収PC、ファイル復元し確認− 毎日jp(毎日新聞)

パソコン(PC)が遠隔操作され犯罪予告が書き込まれた13件の事件のうち、片山祐輔容疑者(30)の逮捕容疑となった愛知県の会社のPCから、遠隔操作ウイルスが削除されていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁などの合同捜査本部が押収したPCのファイルを復元して確認した。捜査本部は片山容疑者が証拠隠滅のためウイルスを削除したとみて追及する。
捜査本部の調べに対し、片山容疑者は否認を続けている。接見した弁護士によると、片山容疑者は「夜はちょっと眠れない」などと話すものの非常に落ち着いた様子だという。
一連の事件では、誤認逮捕された大阪や福岡の男性のPCはウイルスチェックによってウイルスが検出されず、誤認逮捕の要因となった。いずれも遠隔操作によってウイルスに感染した痕跡が削除されていた。三重の男性のPCには残っていたが、男性がウイルスをダウンロードした直後に異変に気づいて作動を止めたため削除できなかったとみられる。
捜査関係者によると、愛知県のPCは押収後のチェックでウイルスが検出されず、復元作業で削除されていたことが判明。復元されたウイルスはこれまで公開されておらず、警察しか知り得ないバージョンだった。ソースコード(設計図)が神奈川県・江の島の猫の首輪から見つかった記憶媒体にあったものと一致。捜査本部は、猫に首輪を取り付けたのは片山容疑者とみており、愛知県の事件に関与した有力な証拠の一つとみている。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】

http://mainichi.jp/select/news/20130214dde041040050000c.html

これもまた、有力な証拠じゃないよなぁ…。
理由として、既にトロイが発見されているという事は、そのパソコンに遠隔操作ウイルスの侵入があった可能性を否定できない。
そして、今まで遠隔操作ウイルスは、あえて残されていた場合を除いて、遠隔操作で削除されているのだから、復元して発見されたからと言って、今までの冤罪被害者と「逮捕された状況が変わらない」事を意味する。
遠隔操作ウイルスが最新型だろうが、そんなのは犯人がトロイ経由で送り込むとしたら最新型のはずなので、全く「有力な証拠」とならない。
つくづく、警察とマスメディアによる、無知ゆえの強弁と言うか強引なこじつけの証拠っぷりが酷い。
もし、この容疑者が遠隔操作ウイルス経由で真犯人から一方的なコンタクトがあり、警察をハメる目的で例の首輪をつける役を引き受けたという場合、「また誤認逮捕」という結果になる。
正体のわからない相手から貰ったデータの入った首輪を猫につけた罪」なんてのは、存在しないからだ。
こんな見当違いな「有力な証拠」に一喜一憂している警察とマスコミを見ると、本当に不安しか感じない。