gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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製品を売らずに“X体験”を売れ!:日経ビジネスオンライン

(前略)
昨年10月14日、フェリックス・バウムガートナーというオーストリア人が成層圏からジャンプし、スカイダイビングの最高高度、人類初の音速を超える自由落下など、同時に4つの世界記録を打ち立てました。ほぼフルマラソンと同じ距離をおよそ4分間で落下するフリーフォールの速度は、40秒で音速を超えて最高時速1357kmにまで達しました。これは、ボーイング747旅客機の時速965kmを優に超えるスピードです。
(中略)
この“成層圏からのジャンプ”を企画・実施したのが、エネルギー飲料メーカーの「レッドブル」です。
(中略)
彼らが売ろうとしているのは“飲み物”ではなく“極限体験”なのです。つまり、この“成層圏からのジャンプ”も文字通りレッドブルの売り物の1つなのです。
この常識外れのマーケティング活動で有名なレッドブルは、実は日本のある製品を参考にして誕生しました。大正製薬の栄養飲料「リポビタンD」です。そして、今や販売減少で苦戦する“本家”(関連記事:【誤算の研究】大正製薬 リポD神話の崩壊で迷走)を、売り上げや販売本数で大きく上回り、2011年には世界の栄養ドリンク市場の実に44%を占めるまでになりました(Symphony IRI調査)。昨年には世界161か国で5億2000万本が消費され、前年比15%以上の成長を遂げています。
多くの日本企業がこれまで信じてきた「良い製品を作れば売れる」という教義とはまるで違った形で成功を収めたレッドブルとは、一体どのような会社なのでしょうか? 彼らのマーケティングとは、一体どのような信念に従って行われているのでしょうか?
(後略)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130821/252484/

レッドブルがそんなに売れてるとは知らんかった。
しかし、記事を全部読むと、単にスキマ商売の額縁見本のような手堅いマーケティングをしているだけとしか読めなかったのだが…。
栄養飲料の本家が市場としている日本を後回しにし、資金力の高い大手を避け、栄養飲料としてではなく若者向けのパーティドリンクとして売る事で、栄養飲料ともソフトドリンクとも違う市場に食い込んで競合他社との差別化を計り、栄養飲料が無かった欧米を中心とした未開拓の市場を上手く独占したという話。
どこにも、新しい手法は無く、未開拓の市場を見つけた眼力と、的確なスキママーケティングは素晴らしいと思うが、別に”X体験”自体は、ブランドの知名度とイメージ作りの話であり、それ自体が商品だとはとても思えない。
女性向けの美容商品は、個人差も多く、そもそもそ美と言う主観的で効果を定量的に示す事ができないから、売るために必要なのは「効果」ではなく「知名度」と「イメージ」であり、莫大な広告費を出せる大手が一番強い、のと似たモンだと思う。