gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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3Dプリンタ製金属銃で発砲成功 「精巧な部品の製造能力を証明」 - ITmedia ニュース

同社は、精巧な部品を必要とする銃を製造することで、金属3Dプリンタの信頼性を証明することが銃製造の目的だとしている。
モデルは特許が失効しているジョン・ブローニング設計のM1911(45口径の自動拳銃)。同社は連邦銃火器ライセンス(FFL)を保有するので製造は合法で、ライセンスを持つ銃所有者からの要望があれば5日以内に部品を出荷できるという。
同社は公開した動画で「われわれの目的は安価な銃を簡単に作る方法を示すことではない」と説明した。5月にプラスチック製の銃を発表したDefense Distributedとは目的が違う。
銃の製造に使った工業用3Dプリンタは“私立大学の学費並み”に高く、操作したのはトップレベルの技術者なので、一般ユーザーが1万ドル以下のプリンタで再現することはできないという。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1311/11/news036.html

工業用3Dプリンタで金属加工ってのは、粉末状の金属をレーザーで溶融して積層させる方式で作るんだけど、粉末金属の積層体って、インゴット削り出し品に比べて、素材強度とか、性質的にどうなんだろ。
どうにも、先端科学技術の世界では、部品ごとに個々の素材性質も含んで設計されている筈だから、単一素材・単一性質の「形状だけ真似た金属塊」で構成されたブツにどの程度の信頼性があるのか、かなり疑問。
…と思っていたら、材料である「粉末状の金属」も、チタンからコバルト、錫まで幅広く扱えるらしい。
そして、記事にある3Dプリンタの価格は「たったの50万ドル」なので、ヤクザやテロリストなら十分に手が届くお値段である。
大量生産には向かないけれど、比較的安価に「多品種・少量生産」のシステムを構築できる点で、確かに新しい技術革命なのかもしれない。