米ワスプ級強襲揚陸艦に準ずる規模？日本、大型揚陸艦の配備計画を発表 : 大艦巨砲主義！

防衛省は、昨年１２月に閣議決定された新たな防衛大綱で東シナ海の離島防衛や、南海トラフ巨大地震など大規模災害への対応を重視する方針が示されたことを受け、輸送力や航空運用能力に優れた強襲揚陸艦を海上自衛隊に導入する。大綱に基づき、５年間の装備品調達目標を定めた中期防衛力整備計画（中期防）の最終年度である２０１８年度までに、必要とされる機能や装備を検討。その後、導入計画を具体化する。
中期防には、離島防衛で自衛隊部隊を素早く展開させることを目的に「多機能艦の在り方について検討の上、結論を得る」と明記。南海トラフ巨大地震への対応でも「十分な規模の部隊を迅速に輸送、展開して初動対応に万全を期す」と記した。（2014/02/01-05:28）

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014020100055

ちなみに、こないだ漁船テロ食らった「おおすみ型輸送艦」は、全通甲板とウェルドックを装備しており、導入当初は「侵略用の強襲揚陸艦だ！！」とかいちゃもん付けられたのは良い思い出です。
なお、おおすみは固定の搭載機を持たず、機載エレベーターも無い。搭載ＬＣＡＣも２隻と少なく、同クラスの強襲揚陸艦に比べると、揚陸能力より輸送能力を重視した設計になっており、「輸送艦」という名前は伊達じゃ無い。
ワスプ級強襲揚陸艦ってのは、満載４万トンの世界最大級の揚陸艦。(おおすみの約３倍)
見た目はまんま空母だけど、理由は簡単で、アメリカは揚陸能力より艦載機運用能力を重視した設計にしているから。
日本のおおすみが揚陸艦の要素を持つ輸送艦だとすると、ワスプ級は揚陸艦の要素を持つ軽空母。
最新のアメリカ級強襲揚陸艦は更に軽空母化が進んで、ウェルドックが無いｗ
これは、アメリカの戦略として非対称戦では高価で小回りの利かない正規空母を投入するより、安価で小回りが効く軽空母による制海権取得を目指すというもので、軽空母能力を強襲揚陸艦に集約して誕生した為。
日本の場合、島嶼奪還向けだから、空母機能より揚陸戦能力を重視すべきだから、ワスプ級のような巨艦を整備するより、おおすみ型くらいの大きさの強襲揚陸艦を複数揃えた方が良いと思うんだけど。
昔、ゴツイ人はいい事を言った。「戦争は数だよ！アニキ」