gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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エロゲ制作会社『BLUE GALE(ブルーゲイル)』が次回作の制作を凍結。 社長が苦悩を語る 「うちは50作品以上作って、16年間やってきた」:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)

ブルゲかー。
出始めの頃は微妙な絵柄だったけれど、作数を重ねる毎に良くなって行くのが面白かった。
懲らしめシリーズ、性裁、SPOTLIGHT、鬼父シリーズ、低価格のJKシリーズが個人的にストライクゾーンだったので買ったわ。
もうエロゲーは、ごく一部の、コンシューマーまで販路を持つ大手か、根強い固定ファンを持つシリーズタイトルがあるメーカーを除けば、ニッチ向けに細分化しすぎて、本数が売れない上に、狭いパイを取り合う状況になっており、有象無象の同人サークルまで参入している状況だから、もう業界自体が消滅しかかっているといっても過言じゃ無いと思う。
元々、開発者逃亡・スタッフ総入れ替えで別モノーとか、バグまみれで発売ーとか、締め切り間に合わず分割ーとか、発売日が何度も何度も延期ーとか、質的な面でコンシューマーと比して問題が多かった業界ではあったが、数年前からはフルプライス作品なのに、中身は以前のミドルプライス規模の作品ばかりとなり、更にロープライス作品が増加。
ロープライス作品はピンキリだけれど、大多数はもうゲームと言うよりパートボイスのエロ紙芝居状態。
この状況で、大ヒットが出るはずも無い。
割れ問題も、市場の小ささが損失を相対的に大きなものにしてしまったから、影響が無いとは言わないが、業界衰退の「原因のひとつ」じゃないかと。
業界衰退の本質は、安価またはフリーのスクリプトエンジンが出揃ったお陰で、同人規模の人員でも、そこそこの作品が作れるようになった事が致命傷だったと思う。
簡単に言えば、小さな市場に対して、粗製乱造による供給過剰、悪貨が良貨を駆逐するアタリショックが、エロゲー業界に同人が参入する事で発生した、と言うのが個人的な見解。
異論は認める。
型月や竜騎士07のように、同人から大化けしたメーカーもいるので、一概に同人が悪いという話でもないし、未だに同人ゲームは大量に生産されている現状を考えれば、「エロゲーは衰退しました」と言うよりは、もう時間と人員と大金を費やしてビックタイトルを売る時代が終わっただけ。とも言えるのかもしれないし。
コンシューマーも、次世代機(死語)向けに血だるまになって大作ゲームをリリースしてた会社はどんどん合併したり倒産したりしている状況で、サクっと開発費の安い携帯機に軸足を移して乗り切ったメーカーもある訳だし。
時代の流れ、諸行無常、なむー。