gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国とベトナムが戦争したらどっちが勝てるの? : 大艦巨砲主義!

勝利条件によって異なるが、現実的な線を考えれば、基本的にベトナムに勝ち目は無い
中国は、アメリカや諸外国が介入してこない小規模紛争によって実効支配を奪い取り、外交で実質的黙認を勝ち取る事が「完全勝利」となる。
この条件を達成する為の「小規模紛争で済ませたい」という思惑は、中国もベトナムアメリカも一致しているから、中国が海戦に於いて圧倒的に劣勢なベトナム相手に苦戦するような事態にならない限り、まず問題なく達成できる。
ただし、アメリカは「武力による現状の破壊」を一貫して否定しているので、ウクライナ問題でロシアには譲ったものの、アメリカの国益に直結しているアジア権益を守る為に、実質的黙認をせず、中国に対して「武力を伴わない断固足る措置」を行った場合、ロシアと違って純食糧輸入国にして純エネルギー輸入国でもある中国は、かつて日本が太平洋戦争に追い込まれたときと同様な流れで、締め上げられてしまい、内乱で自滅するか、自棄になって開戦するかの2択を迫られる事になる。
問題は、今のアメリカ大統領が、オバマだという事。
中国も、オバマが大統領じゃなければ、ここまで挑発的な対応はしなかったと思うよ。
閑話休題(それはさておき)
ちなみに、ベトナム海軍の海軍力は

キロ級潜水艦 … 0隻 (6隻調達中)
特殊潜航艇 … 2隻 (対艦戦では戦力外)
1500t級フリゲート … 0隻 (2隻調達中)
1000t級フリゲート … 5隻 (旧式)
500t級コルベット … 9隻 (5隻建造中、4隻計画中)
ミサイル艇 … 8隻
魚雷艇 … 9隻
哨戒艇 … 約30隻 (対艦戦では戦力外)

ぶっちゃけ、全部合わせても日本のいずも型護衛艦排水量で負ける。
あきづき型護衛艦なら2隻も居れば余裕で殲滅できるレベル。
対して中国海軍は、Wikipediaからのデータだが、

艦船隻数:962隻(+8隻)
潜水艦×57(+3)
航空母艦×1(現在整備中)
駆逐艦×27
フリゲート×51(-3)
ミサイル艇×93
高速艇×153
哨戒艇×32
掃海艇×28(+1)
機雷敷設艦×1
ドック型輸送揚陸艦×1
戦車揚陸艦×27
中型揚陸艦×53(−1)
ホバークラフト×11
揚陸艇×175
測量/海洋観測艦×13
衛星追跡艦×7
情報収集艦×1
調査艦×1
練習艦×2
補給艦×5
兵員輸送艦×4
病院船×7(+4)
潜水艦救難艦×3
潜水艦支援艦×4(−1)
潜水艦母艦×3
救難艦×1(−1)
輸送艦×0(−12)
輸送/給油/給水艦×128(+11)
設標艦×9(+2)
消磁艦×9
砕氷艦×4
航洋曳船×51(-1)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E8%89%A6%E8%89%87%E4%B8%80%E8%A6%A7

…とまあ、全く勝負になら無い。
駆逐艦、それも最近建造した新しい艦に絞っても、

052型 哈爾浜級… 2隻
051B型 深セン級… 1隻
052B型 広州級… 2隻
052C型 蘭州級… 6隻
051C型 瀋陽級… 2隻
(956型) 杭州級… 2隻
(956EM型) 泰州級… 2隻
052D型 … 1隻

とまあ、軽く18隻が就役済み、052D型は追加で7隻建造中である。
これは、海上自衛隊護衛艦47隻の過半を越えた数であり、侮れない火力を持った最新フリゲートである江凱型(18隻)と江衛型(14隻)を加えれば、現時点で「艦艇の数と机上性能の点で海自を超えた」と中国が息を撒くのも当然と言えるのだ。
…が、「自衛隊と勝負するなら全戦力を回せる場合に限る」と但し書きが着いてしまう。
中国には三大艦隊と呼ばれる艦隊があり、北海艦隊・東海艦隊・南海艦隊と3つの艦隊に分かれているのだ。
その内日本方面に展開しているのは東海艦隊である。
ロシアに対する守りである北海艦隊、南沙諸島に睨みを効かせる南海艦隊から戦力を抽出してしまえば、当然のように「日本以外の敵国」に大きな隙を見せてしまう事になる。
対して日本は、北(ロシア)への押さえとして有る程度手を取られても、2/3以上の艦艇を防衛に回せるので、現時点でも中国に対して数的優位は崩れていない、と言えるし、更に特定アジアを除く積極外交に寄って、南海艦隊への負荷を高めれば、それだけで更に優位となる。
トドメはアメリカとの日米安保
アメリカは単独で中国の海軍を鼻で笑える戦力があるので、全面的に敵に回した時点で詰む。