gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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社説:マレーシア機撃墜で正念場迎えたプーチン大統領:JBpress(日本ビジネスプレス)

(前略)
紛争を煽ってきたロシアの責任
MH17便の撃墜を受け、その責任の所在を巡って激しい論争が繰り広げられた。状況証拠は、MH17便が親ロシア派武装集団によって撃ち落されたことを示唆している。
(中略)
プーチン大統領の責任は、ここで終わらない。ロシア政府は、ペトロ・ポロシェンコ氏が選挙で選ばれたウクライナ大統領となることを受け入れたが、武装集団に戦車と重兵器をどんどん供給することで紛争を煽り続けた。ロシア政府はこうした武器の流れを絶ち、分離主義者に戦いをやめさせ、ドネツク民共和国を解散させなければならない。
(中略)
欧州諸国の指導者も、集団的なスタンスを見直すべきだ。欧州は、中欧諸国のようにロシアに対して厳しいアプローチを取る国々と、イタリアやドイツ政府の一部のように経済関係に与える脅威から厳しい態度を取ることに消極的な国々に割れていた。その結果、欧州連合EU)が承認した制裁措置は米国のそれよりはるかに緩いものだった。
(中略)
しかし、最終的にこの危機の解決のカギを握るのはプーチン大統領だ。大統領は、まだ事態の流れを決定づける力を持っているうちに行動しなければならない。
(後略)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41293

正直、この件でロシアを責める権利、欧米にあると思っているんだろうか。と思う。
直接の関与が無い事件に対して、バックについてる国が「責任を取る」必要があるなら、北朝鮮に関して中国が責任を取って対処すべきだったし、アメリカは支援していたエジプトのムバラク大統領がデモを武力制圧した時に責任を取るべきだったし、欧州諸国に至っては、ウクライナの政権転覆に直接関与した根本原因である。おまえがいうな筆頭であろう。
ロシアがドネツク民共和国に影響力を持つように、EUは現ウクライナ政権に影響力がある。ロシアと同等のステークホルダーなのだ。
しかし、少なくとも、上記に関して「国際的信用が失墜」して、各国が非常に困ったという話は寡聞にして聞かない。
結局のところ、国際的な問題で、「真面目に責任を取る国」の方が少数派で、大国であればあるほどに、責任なんてものとは無縁な存在である事を理解すべきだと思う。
もちろん、胸糞が悪い話だと思うし、マレーシア機撃墜は悲劇だと思うけれど、国際的に力を持たない国、国家間の紛争に近い戦略要地に於いては、避けられない悲劇であり、アメリカにとってアジアの最重要戦略拠点である沖縄はもちろん、米中の狭間にある日本自体が、同様の立場であると理解して、上手く立ち回る必要があるんだと…いい加減平和ボケから目を覚ましてほしいものだ。