gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

自転車からチェーンを撤廃したらメリットしかなかった | FUTURUS(フトゥールス)

折り畳み自転車は便利な乗り物だ。運ぶときはコンパクトで、出先では行動範囲が広がる。
いっぽう折り畳み自転車の構造には大きな制約があった。それは、チェーン(またはベルト)で駆動するため、ペダルの軸と後輪の軸のあいだは基本的に伸縮させることができないというものだ。
その制約のために、折りたたみ自転車の構造はほぼ決まったものになっていた。メインのチューブの途中で折り曲げるというものだ。ところが、韓国のメーカーBYGENが発表した折りたたみ自転車「HANK」はチェーンもベルトも使わない。それによって、さまざまなメリットを持たせることに成功した。
(中略)
HANKのペダルは、ユニークなクランク機構を介してペダルが装着されている。それによって、ペダルは乗員が自然に漕げる位置で回転し、ペダルとリンク機構で接続されたクランクが、後輪のハブの少し前にあるギヤを回す。そのギヤを介して増速された回転が後輪のハブに伝わって回転するというものだ。
(中略)
チェーンオイルを必要としないため持ち運びに際して服などを汚す心配も大幅に減った。もちろんチェーンが外れるという心配もない。
さらにこの機構はチェーンの張りによるパワーロスがなくなるため、7−8%もパワーの伝達効率が向上するという。もちろんチェーンタイプの自転車よりメンテナンスも楽だ。
(後略)

http://nge.jp/2014/08/31/post-4780

構造の複雑さや形状の特異さによるコスト増ってのは、量産すれば緩和されるもんだから、真に実用的なデザインだと言うならば、普及するだろう。
…が、これだけの複雑化にもかかわらず、折りたたみ自転車としては大した小型化もできず、クランクによる動力伝達だから、現在のペダルに比べると踏み込み時の強度不安がある。
実の所、こんなヘンテコな駆動方式よりもっとシンプルな駆動伝達方式が存在している。
「シャフトドライブ」だ。
メンテナンスフリー、油汚れしない、駆動効率もチェーンより上、とまあ、上で挙げられているクランク駆動より全面的に優れているくらい。
欠点だけど、まず「値段」と「重量増」と言う点が挙げられた。
しかし、実際に販売されてみると、それより問題があったのは…後輪チューブの交換が死ぬほど複雑で、多くの町の自転車屋さんが匙を投げてしまうレベルな点だった。*1
自転車の、「全て自分でメンテナンス出来る」という手軽さを損なう進化は、結局のところ、主流にはなりえないんじゃないかね。
…しかし、このメーカーエンブレム。
流石は朝鮮企業だけあって、恥知らずにも程がある。
これだけでも、この製品に対して、物欲が湧かなくなるわ。

*1:後輪チューブの交換は、必ず後輪の取り外しが必要であり、回転軸の向きを変えるベベルギアを含む後輪の解体が大変だった http://www.maruishi-cycle.com/craftsmanship/ ここの下の方にある透視図を見るだけで判るくらい