gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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F-35とF-22でドッグファイトしたらまずF-35は勝てないよ? : 大艦巨砲主義!

お金の問題で買えなかったんじゃなくて、ロビー活動と防諜戦で中国に日本が負けた結果、アメリカ議会が中国に配慮して日本に売らない事を決めたから買えなかったんだよ。
閑話休題(それはさておき)
そりゃ、純粋な戦闘機であるF22と、本領は攻撃機で、マルチロールで戦闘機運用も可能なだけのF35とで、互角の空戦力だったら、F22の開発者は泣くで。
とはいえ、F22やF35くらいのRCSだと、対ステルスレーダーを装備してても、単機で補足できるのは100km切ってて、75から90kmと言われている。
これは、中距離AAMの射程距離とほぼ合致し、これによりステルス機同士戦闘でも中距離AAMで戦える事を意味する。
…が、近代空戦に置いて、F15のような大型主力機の正面レーダー探知距離は、250km超過、F16のような小型なロー機でも180kmほどあり、敵が射程距離に入るずっと前から位置取りや隊形などの戦術を駆使する余地があるのに、ステルス機同士の戦闘は、探知即射程圏内という状況なので「出会い頭の戦闘」に近似してしまうのだ。
これでは、ファーストルック・ファーストショット・ファーストキルというアメリカ戦闘機を最強たらしめていたドクトリンは十分に発揮できない恐れがある。
アメリカはその対策としてF22のミニAWACSとまで呼ばれるデータリンクによる戦術情報の共有を行って、単独では探知しえない敵を僚機と協力して補足し戦う能力を付与しているが、当然F35も同様の対策は行っているだろうから優位点にはならない。
もちろん、F22の方がレーダーも強力で、探知距離においても優勢であるが、その差はせいぜい10kmぐらいでしかなく、超音速戦闘機にとっては一瞬で縮まる距離だから、1対1で高度と空戦距離に縛りが無ければ、射程と推力と速度に優れたF22が優勢かも知れないけれど、数が増えて1対2になれば、同様の縛りの中でも簡単に覆りかねない程度の差ではないかと思う。
当初の予定通り、F22の半値でF35が調達できたなら、コストパフォーマンスと言う観点でF35がF22を凌駕していたかもしれない…。
尤も、定数による保有数縛りがあり、金が無くて十分な予備パイロットの育成もできない日本にとっては、2倍の値段でも高性能なF22が欲しかった、と言うのは間違いなく本音だけど、結果的にまともな対地攻撃機保有していない日本が、アメリカ都合で堂々と世界最強クラスの対地攻撃機保有できるチャンスになったのは、それはそれでメリットがあったように思う。
日本を攻めたい某国にとって、防空力の大幅強化につながるF22の保有アメリカ議会にどれだけカネをばら撒いても徹底的に阻止したい話で、実際に阻止されてしまったけれど、それは日本が個別自衛権しか持たず、海を越えて反撃してこない前提の時の話。
自衛隊が集団自衛権を解禁して、朝鮮半島を舞台に前進防御が可能になっている場合、空対空に特化したF22しか持たなければ大して脅威にはならなかった、しかし、レーダーに映らず領空侵入して爆撃できるF35の保有は日本を攻めたい国にとって悪夢となる。
だから某国ではF35なんてウチのロー機でも撃墜できるとか、物理的にありえない虚勢を張っている訳で。