gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

戦闘機は一人乗りなのになんで戦車は複数人必要なんだよ : 大艦巨砲主義!

あー、確かに。
昔は航空機も航法・レーダー手が居ないと運用出来なかったけれど、電子化して省力化した結果が、今な訳で。
ゲームじゃ戦車は一人で指揮、射撃、移動をこなして居るし、あのレベルで良いなら一人でも操作可能ではあるんじゃないかな。
視界の問題も、一般車向けに開発されている、車外カメラを複数搭載して、合成処理する事で三人称視点を実現する技術もあるし。
弾薬の装填も、自動装填装置があるし、履帯交換なんて戦場ドまんなかでやる仕事じゃないんだから、修理とか車外作業は、随伴歩兵と一緒にやれば良い話で。
車長、操縦、砲手、通信全てを一人でこなそうとするから手に余っているだけで、戦車小隊を2人乗りの教導戦車プラス一人乗りの軽戦車4両みたいな構成にして、C4Iで車長としての判断を教導戦車に外部委託して、通信システムを並列化すれば、操縦、砲手の役割だけになるので、これなら何とか1人でも出来ないレベルじゃない。(ゲームではやってる)
…まあ、真っ先に教導戦車を潰されると、色々困る事になるだろうけど、その場合は軽戦車1両が下がって指揮に専念すれば良いし。
戦車を一人で運用するメリットとして、車内容積における人間の分が減少すれば、そのまま車体の小型化に直結するし、弾薬搭載量を増やしたり、装甲を増やしたりと、基本性能の向上に役立つ点。ついでに価格も安くなる。
10式が小型化で弱体化していると勘違いしている人が多いけど、10式は小型化して装甲全重量は減っているのに、装甲の平均厚はむしろ向上して居て、小型化のデメリットである砲の反動の影響も、アクティブサスで緩和しているから、火力・装甲共に90式以上になってる。
…一方で、居住性が犠牲になってて、かなり狭苦しい車内らしいけど。
兵器の性能が上がれば上がるほど、兵器の中に居る人間の限界が「弱点」になりつつある現状だと、戦車は最低1両3名以上は必須、と言う固定観念は、むしろ戦車の性能向上に於いて足を引っ張る条件なんじゃないかと思う。
もちろん、第3.5世代戦車のように、70トンを超える巨体に、大口径砲を搭載し、ブ厚い装甲と大火力を併せ持った重戦車が大量に跋扈する戦場だと、やはり相応の重戦車をぶつけた方が効率が良くなるから、砲火力にキャップがある軽戦車は使い道が限られてしまうのだけれど。
閑話休題(それはさておき)
バトルメック重量区分って、大体、戦車と同じだったりする。
40トン未満…20トンから35トンまでの軽量級メック。これは軽戦車に該当する。
60トン未満…40トンから55トンまでの中量級メック。これは中戦車に該当する。
80トン未満…60トンから75トンまでの重量級メック。これは重戦車に該当する。
80トン以上…80トン以上の強襲型メック。この辺りは現実的な戦車の重量じゃなくて、マウスみたいなゲテモノしか該当しないけど…。
偵察や、小規模戦に投入される軽量級メック。戦場のワークホースである軽量級メック。戦場の最強種、重量級メック。
だいたいあってる。
そう考えると、バトルテックの原型となったVF−1 バルキリーの設定重量が、デザインモデルのF14より軽量な13トン程度という辺りに、日本の設定は「戦闘機ベース」、アメリカのバトルテックは「戦車ベース」でロボットの設定を考えた所に、お国柄の違いを感じるようで面白いと思う。
そういや、日本のロボットは割と飛ぶのが普通だけど、パシフィック・リムのイェーガーは単独で飛行能力が無い、(水中でも戦えるけど)陸戦兵器っぽい辺りにも、文化の違いがあるんじゃないのかな。