gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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はてなブックマーク - "財政っていうものをいかに日本人が分かっていないかというと、赤字の競馬場を潰した結果、人口3万人の街で2千人の雇用が失われて、競馬場しかない温泉街に客が減って壊滅しました。と

地方競馬は、公営競馬であり、公営企業ではあるのだけれど、上下水道やごみ事業、鉄道・交通といった公共の利益の増進が目的じゃなくて、宝くじと一緒で、100%利益目的で設立されている存在だから、赤字改善が見込めず、収益が得られないなら潰して当然だと思うけど、何か?
成人した町民の6%もが「競馬場が無くなれば職を失う」と直接的な危機感があったなら、赤字の規模によっては町が税金で補てんするよう働きかけがあっただろうし、競馬場が無ければ客を呼べないレベルの温泉街だったなら、同様に危機感を持って競馬場存続を願っただろう。
投票率が5割を着る昨今、6%の票田は、実質12%の支持票に繋がるので、地方議会なら無視できる筈も無い。
「直接利害者が動かない」のに、勝手に泥をかぶって赤字の競馬場を税金で保護しましょう、なんて話が湧いて出てくる筈も無いのだから、日本人が財政を理解して居ないと言うより、その地域の人が民主主義を理解して居なかった、と言う事例じゃないかと。
更に調べてみると、件の上山競馬場は単年赤字が3億円にも達しており、税収2億円(平成23年度)の上山市にとって、どう考えても「持ちきれない」赤字物件である事は明白。
この件で「財政と言う物が判って居ない」と言うなら、そもそも「税収以上の赤字を支払い続けないと存続できない上山市自体が終わっている」という話でFAになってしまう。
なら、もう一つ上の行政組織である山形県がケツ持ちすれば、という話になるけれど、総人口113万人の山形県が、たった2000人の職の為に毎年3億円(山形県の県民税収の約1%)を支払うに足る公共価値を示す必要があるんだけど、そこは考慮されているのだろうか。
…まあ、視野の狭い書生論よね。