gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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スカイマーク撤退ではや運賃に異変:日経ビジネスオンライン

「航空運賃が10年前に戻ってしまう。この10年の仕事がまったく意味をなさなくなる」
民事再生法の適用を申請した国内3位の航空会社スカイマーク。かつて、前社長の西久保愼一氏は報道陣に対してこう訴えた。
(中略)
「仮にスカイマークがなくなるとどうなるのか。(スカイマークのシェアを)既存の航空会社で分け合うことになる。(市場が)寡占化するので運賃は上がる。鹿児島線宮古線でもそれは証明されている。残念ながらお客様に乗ってもらえず、宮古線はわずか2カ月で撤退した。すると運賃が上がった。そして(スカイマークが路線を)再開すると運賃は下がる」
(中略)
スカイマークは、那覇〜石垣線の運休を発表するまで、この路線の運賃の下限を決める存在だった。新規航空会社と分類されるスカイマークの運賃を下回らない範囲で、大手もそれに近い運賃を打ち出してきた。競争が生まれて那覇〜石垣線の運賃は下がり、地元の住民はその恩恵を享受してきたわけだ。
だが、スカイマーク那覇〜石垣線の運休を決めたことで、大手が下回ってはならないベンチマークは、もう1つの新規航空会社であるソラシドに移った。ソラシドは、スカイマークの運休によって図らずも同路線のベンチマーカーになったのだ。そのソラシドが1万円という運賃を出しているため、大手のANAJAL系のJTAも、事実上1万円を下回る運賃を出せない可能性が高まった。
(中略)
「地元議員などから、ソラシドの運賃に対して高すぎるという不満の声が噴出した」と関係者は明かす。これを受けてソラシドは2月9日、搭乗3日前までに購入できる割引運賃を、当初設定した1万円から8200〜8500円に引き下げると国交省に届け出た。それでもスカイマークの片道5000円に比べればまだ高い。
(後略)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150209/277296/

スカイマークの価格は、超激安で不採算路線だったお布施価格なのに、それを経営基盤の脆弱な新規航空会社に議員サマが文句とか、どこの社会主義国だよ…。
大手が新規航空会社相手にガチンコの価格競争を挑めないようにした国交省の通達は妥当なものだし、ソラシドは一度乗客数見積もりの甘さから、産業再生機構の経営支援を受けている。
そんな企業に、不採算路線を沖縄の為に抱えろ、と議員サマが圧力を掛けるのは、明らかに異常事態だろう。
沖縄県民は憤ったり文句を言う前に、企業側にも県にもメリットのある方針を提示すべきで、それ無しで「値下げしろ」と圧力を掛けるのは、「国庫から支援される事に慣れきって自助努力をしない県民性」と言われても仕方がない怠惰と言うべきだろう。