gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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日本は、したたかにAIIBに加わるべきだった 中国の暴走は日本が参加してこそ防げる | JBpress(日本ビジネスプレス)

タイトルの時点でお察しだが、本文も論外過ぎて引用無し。
日本は中国のお母さんではないので、引率したり教育してやる義理もありません。
中国が暴走したければ、勝手にすれば良く、その結果AIIBが破綻しても、無関係な日本は粛々とADBを公正に運用し続ければ良いだけ。
そもそも、欧州先進国が参加を決めたのは、「アジア以外は25%上限でGDP比率」なので、金を出す側としても小さな額でしかないのでデメリットは小さく、中国に対して大きな貸しが作れるからだ。
アジアの中小国家の参加は、単に援助を求める先が増えるだけなのだから、参加しないデメリットの方が大きいので当然参加を決めるだろう。
対して、日本もアメリカも、参加すれば「多くの金と負担を出す側」になる。
アメリカが参加すれば基軸通貨発行国の後ろ盾と目されるので、中国が暴走して破綻すれば800兆円ものケツ持ちさせられる。
日本はアジア2位の経済大国だから、中国に匹敵する巨額な融資を求められるのに、絶対に中国以下の発言権しかない、と言う最低最悪の状態になる。
韓国に至っては、なんか勘違いしているみたいだけれど、基本的に韓国も日本と同様に「金を出す側」なので、参加したところで中国のご機嫌取り以外のメリットは無いのだ。(それでいて欧州より高い負担w)
ついでに言えば、ADBですら日本企業の参画率は0.5%以下。アジアの新興市場に参加できるほど、日本の人件費は安くはないのだ。
更に言えば、新シルクロード計画の交通路整備に日本も韓国も含まれておらず*1、AIIBが左記の計画に出資する為の金集め機関だとするなら、日本と韓国には完璧にメリットゼロどころかマイナスでしかない。
こうした背景を知っていて、なお「加わるべきだった」と言える厚顔無恥さは、どうにも大陸的だと思う。
って、調べてみたら中国べったりの提灯記者だった…。

*1:笑えることに、公式資料で日本と朝鮮半島は薄い灰色で画像の端で見切られており、更に陸路・海路共にハブられている