gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国政府「NYやロンドン凌駕する金融街作るアル」→4兆円投入も、現地はほぼ未完成のまま廃墟化 : コピペ情報局

【AFP=時事】人けのない大通りに、未完成の高層ビルの間を吹き抜ける風──「中国版マンハッタン(Manhattan)」と目される開発プロジェクトの現場では、一部から「ゴーストタウン」と呼ばれる光景が広がっている。
中国・北京(Beijing)から約150キロ離れた北部の湾岸都市・天津(Tianjin)の于家堡金融地区(Yujiapu Financial District)で進められている同プロジェクト。国営メディアによれば計2000億元(約4兆円)の予算が投じられる予定だ。
中国当局は、同地区がいつの日か、米ニューヨーク(New York)のウォール街(Wall Street)や、英ロンドン(London)のカナリーワーフ(Canary Wharf)に匹敵する金融街に成長することを期待している。
だが、着工から3年以上を経た現在、完成に至ったとみられる建物はわずか1棟に過ぎず、その他のビルは軒並み建設中、もしくは建設予定地が空き地のままとなっている。オープンは昨年夏の予定だったとされ、地元当局の懸念材料となることは必至だ。また、対岸に位置する響螺湾(Conch Bay)地区の開発プロジェクトでは、未完成のビルがフェンスで囲まれ、街頭にはほとんど人が歩いていない。
于家堡地区の未完成のビル群の横には、事務所スペースに関する問い合わせ用とみられる電話番号を記した巨大な幕が設置されていた。AFPがその番号にかけると、番号が不動産業者のものであることが分かった。だが電話口の女性従業員は、プロジェクトについては一度も聞いたことがないと話した。
【翻訳編集】AFPBB News

http://a.msn.com/01/ja-jp/BBkkfqk

中国だしね。…で終わってしまう話。
閑話休題(それはさておき)
昔、ノイタミナ枠で「C」というアニメがあって、世界に9つの「金融街」があり、アジア最大の「極東金融街」は日本の兜町に存在している…という設定で、作中は「経済封鎖」というか「経済崩壊」すると、「金融街」は未来を担保にお金を生み出していたが故に、「金融街」の影響範囲内の「未来」が全て毀損したという扱いになり、国ごと消滅する。
…という、当時、というか今でも珍しいぐらい、「お金」というありふれた…ように見えるものが、実はその本質については、「経済学」という大学レベルの専門知識が無ければ理解できない程「よくわからないもの」である、と様々なメタファーと経済用語を使って表現している作品で、今見ても古びていない良作…なんだけど、まあマイナーだよね。*1
ちなみに、作中に出てくるミダスマネーは「信用貨幣」のメタファーだと言われている。
ラストとしては、世界規模の不況連鎖に「どう対抗するか」という方法論に対するメタファーになっていて、実は世界同時不況に対する欧米諸国の対処ってのは、作中で否定された「輪転機(未来にツケ)を回す」イコールの「量的緩和」だったりする。
作中で選ばれた「未来を買い戻す(負債は今の人間が処理する)」という選択は、現実で言うなら「ハイパーインフレで借金を実質削減し、デフォルトからの再出発」に等しい。*2
…現実問題として、「C」の様に、「今か未来か」と問題を局限化し、個人がエイヤっと決めるのでもなければ、そりゃ「輪転機(未来にツケ)を回す」よねぇ。

*1:比喩・隠喩を多用しているだけに、判り難さ、解釈の余地の多さもあり、また作中の選択が正解という訳でもない。その意味では、名作とは言えない

*2:だから、再構成された世界で、日本円は消滅して、米ドルが通貨になってる。なちみにこの手が使えるのは借金が自国通貨建ての日本ぐらいである