gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【軍事ワールド】米軍の最先端ドローン「X−47B」、まさかの開発中止 “空飛ぶロボット兵器”の未来に暗雲 - 産経WEST

米海軍が将来の戦闘攻撃機として導入を予定していた無人機X−47Bの開発が中止された。レーダーに映らないステルス性を備え、かつ遠隔操縦の必要なく、全自動で多くの作戦行動を行えると期待された新鋭の無人機だったが、今年3月に計画中止が発表された。専門家が「将来、有人戦闘機はなくなる」と指摘するなか、最新技術をつぎ込んで誕生した“有望なルーキー”がなぜ落第したのか。
(中略)
X−47Bはこうした操作が不要だ。飛行する際も、あらかじめプログラムされたルートをたどるのではなく、目標地点での作戦内容などに応じて人工知能(AI)が自分で最適な飛行経路や高度などを考え、結論を出し、実行する。いわば「空飛ぶロボット兵器」だ。
(中略)
米海軍は3月10日、「予算上の理由」で開発計画を中止したと明らかにした。最新鋭の“夢の兵器”に予算が付けられなかった理由は、「機械VS人類」の戦いにあった。
(中略)
無人機は、この誇りをエヴィエイター(米海軍航空機操縦者)から奪うものではないか−。X−47B計画の裏では、こうした考えが、米海軍の空母航空団の戦闘機操縦者とそのOBにして軍高官となった者たちの間に広がっていたのだ。
(中略)
現実化すれば、米海軍空母には無人機だけが配備され、有人機はなくなってしまう。将来、米海軍から「戦闘機操縦者」という職種を根絶する可能性を含んでいたのだ。海軍内部から積極的な計画推進の声が出ないのは当然だ。
(中略)
米国では海軍のみならず軍全体の予算がオバマ政権下で強制的に削減され続けている。
(中略)
X−47B開発計画は中止となり、かわりに戦闘・攻撃能力がなく、偵察もしくは空中給油だけが可能な無人機「MQ−25スティングレイ」の実用化を進めることが決まった。(後略)

http://www.sankei.com/west/news/160607/wst1606070009-n1.html

こんなアホな理由かよ!
と思ったが、アメリカの場合、退役軍人の声は強い事も事実。
しかし、大国同士の全面戦争に入れば戦闘機とパイロットの損耗率は、その戦闘時間の短さにより、他兵科の比較にならない程高くなる事が明確に予想されており、だからこその無人化計画が推進されていた訳で。
むしろ、人工知能研究にブレイクスルーが生まれた余波で、現状のAIで無理に実用化しても、後発に容易に追い抜かれるリスクを勘案したと言う方が常識的なんだけど、アメリカだからなぁ…。
あとは、キリスト教圏に蔓延する無人兵器の人類への反逆に対する根強い不安もあり、アメリカが無人兵器で独り勝ち状態になったら、中国とかロシアが嬉々として規制を言い出して、あっさり可決しそうな雰囲気もあるし。