ロシアに追加制裁 シリア情勢で - 産経ニュース

【ワシントン＝加納宏幸】ケリー米国務長官とジョンソン英外相は１６日、米露主導の停戦が破綻したシリア内戦に関し、同国北部アレッポで空爆を続けているシリアのアサド政権とロシアに対し、新たな経済制裁を検討していると表明した。米露やシリア周辺関係国による外相級会合が１５日、打開策を示せないまま終了したのを踏まえ、アサド政権とロシアに停戦の回復を迫る狙いがある。
ＡＰ通信によると、ドイツ、フランス、イタリア、サウジアラビア、トルコなどアサド大統領のシリア統治に反対する欧州、中東の各国とロンドンで会談した後、共同記者会見した。
ケリー氏は「（ロシアとアサド政権への）追加制裁を検討しているが、オバマ米大統領は現時点であらゆる選択肢を排除していない」と述べた。ただ、アサド政権側への空爆などの軍事作戦に関しては「欧州諸国は戦争状態に入りたいという欲求は持っていない」と慎重な構えをみせた。
ジョンソン氏は「圧力を強め続けることが重要だ」とし、追加制裁でケリー氏に同調。アサド政権とロシアの「戦争犯罪」を国際刑事裁判所（ＩＣＣ）に提訴する可能性にも言及した。
これに対し、ロシアのプーチン大統領は１６日、追加制裁はシリア情勢の問題解決にはつながらないとの認識を示した。

http://www.sankei.com/world/news/161017/wor1610170011-n1.html

アメリカとしては、日露関係の冷却化も兼ねた一石二鳥の手やね。
仮想敵国の中国相手にはロクな圧力かけられないのに、同盟国である日本に対する嫌がらせだけは、的確にできるオバマ外交ってマジでクソだと思う。