gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

お披露目1分、実力隠す?中国の最新鋭ステルス : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

【珠海(中国広東省)=幸内康】中国空軍の最新鋭ステルス戦闘機「J(殲)20」が1日、広東省珠海で開幕した「第11回中国国際航空宇宙博覧会」で、初めての一般公開飛行を行った。
中国空軍としては、米国が大きく先行しているステルス機の分野での技術の進展を誇示する狙いがある。
公開飛行は、博覧会の開幕式直後に行われた。J202機が会場上空に姿を現し、1機はすぐに飛び去ったものの、もう1機は旋回して再度、会場の前を低空飛行で通りすぎ、急上昇して上空に消えた。約1分間の初お披露目だった。
J20は第5世代戦闘機として、四川省で開発が進められ、2011年1月に初の試験飛行を行った。米国が配備・開発を進める米最新鋭ステルス機「F22」「F35」に対抗する狙いがあるとされており、中国が開発技術面の差をどこまで縮めているのかを測る指標として公開の時期などが注目されていた。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20161101-OYT1T50095.html

約1分って…。
「(他国に)解析されないように」という、露骨な情報統制の姿勢が見える。
F35は国際共同開発と言う理由もあるが、情報が広く公開され、展示なども積極的に行われているし、日本のX2も地上展示までやっているのに対して、長々と研究開発してて、来年にも実戦配備予定の機体なのに、明らかに「自信が無い」という態度が透けて見えると思う。
広報戦で吹いている程にJ20の性能が高いなら、誇示する事で更なる国威発揚を目指したり、仮想敵国である日本に対してF35やX2では太刀打ちできないぞと威圧することで、戦争抑止効果すら見込めるのだから、積極的に展示しても良いところ*1なのに、実際にはコレである。
もちろん、機密兵器の「最高性能」を秘匿するのは重要な事ではあるが、三味線を弾いた「見せられる性能」すら隠す事は、現代ではあまり意味が無い。
むしろ、「見せられる性能すら持って居ない」と言う傍証にしかなり得ないからだ。
もちろん、そう思わせる事で、「相手から侮られる事」を目的とした情報操作という線もあるけれど、それはかつての米ソの様に、技術や戦力が拮抗している場合には有効でも、米中の様に戦力差がはっきりと劣勢の側がやっても、あまり意味が無い。*2

*1:だから日本のX2展示は、ステルス戦闘機開発に対する自信を示す意味を含めた物だと言える

*2:中国に対して戦力劣勢な側である日本は、X2展示で、少し虚勢を張っている訳である。ここで日本がX2は張りぼてです、開発出来そうにありません、なんて言ってたら、中国はますます侵略圧力を強めるだろう