gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国、ミサイル撃墜・戦車を故障させる「マイクロ波砲」を製造? : 大艦巨砲主義!

この発明と他の同様の兵器のサンプルとの違いは、まず大きさだ。十分に遠くから作動する場合でも、一般的な机の上における大きさだ。中国の「マイクロ波砲」は「自分の手」で使用したり、ミサイル、無人機、地上の交通手段を含む様々な兵器に設置することもできる。
マイクロ波兵器は主に電子システムの破壊を目的としており、電波の周波数が300から300000 メガヘルツの高エネルギーを持つ電磁パルスを砲のように「発射」する。そのため特別な保護が施された標的でさえも破壊することが可能。
(後略)

https://jp.sputniknews.com/science/201702063310547/

何と言うか、中国はまだ戦争前なのに「敗色濃い日本が夢のような超兵器を開発中とか言って戦意高揚を図っていた話」が思い浮かぶ。
ちなみに、EMP対策って面倒ではあっても割と簡単である。
EMP攻撃の原理は、電磁パルスが金属に当たってサージ電流を発生させ、電路内に不正に発生した電流によって、誤作動したり、素子が破壊される事で成立する。
つまりは、電磁パルスは金属に当たれば、サージ電流に化けるので、アースしたアルミホイルで遮蔽するだけでも、十分に防げてしまうのだ。
しかし、完全に電路を遮蔽すると、今度は電波通信なども出来なくなってしまうし、そもそも大きな機械内の電子機器を完全に遮蔽する事は、物理的に難しい。(電波だから、少しでも隙間があれば入り込む)
なので、電子回路部だけを遮蔽保護し、入出力電路の入り口に、突入電力対策すれば良い。
当然だけど、対策にはコストが掛かるので、最初からEMP攻撃に耐えられるように民生品を作る企業は無いので、中国が豪語するように、「核によるEMP攻撃で敵国を無力化してやる」という攻撃が成立する。
…逆に言うと、一度でもそんな、一般市民を無差別に攻撃するクズい核攻撃を実行するバカ国家が現れれば、インフラ周りの設備は耐EMP性能を求められるようになり、将来的に無力化される運命にある仇花兵器でもある。
というか、民生品と異なり、核戦争下の活動を想定している軍事兵器の場合、当然のようにEMP対策されているので、ミサイル程度ならともかく、戦車をEMPで故障させるのは無理だと思うよ。
少なくとも、米露の戦車は核保有国同士の戦争を想定しているので。