gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ICBMはミサイル防衛システムで迎撃できない | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ICBMのスペックはとにかくけた外れ。拳銃の弾を拳銃で撃ち落とすより難しい>
先週、北朝鮮大陸間弾道ミサイルICBM)を発射したことで、ミサイル防衛(MD)システムの有効性への関心がと論争が高まり、筆者が住むオーストラリアにも配備すべきではないか、という議論が再燃している。
(中略)
先週北朝鮮が発射実験を行ったようなICBMは、高度が高過ぎ速度も速過ぎるためこれらの迎撃システムでは対処できない。
(中略)
ICBMに特化した唯一のミサイル防衛システムは、米本土防衛用の地上配備型ミッドコース防衛(GMD)システムだ。だが迎撃実験の結果は非常に不安定で、配備数は2017年末までに44基にとどまる見込みだ。
(中略)
最も迎撃が難しいのはICBMだ。ICBMで最も多い長距離の射程で発射された場合でも、高度は1200キロに達する。先週北朝鮮が行った発射実験のように、射程距離を短くして通常より高く打ち上げる場合、最高高度は2400キロを優に超える。
(中略)
ICBMが高高度を飛行するのは、数ある問題の一部に過ぎない。ミサイル防衛システムが直面する大きな課題は、ICBMがターミナル・フェイズで大気圏に再突入する時に出す、けた外れの速度だ。通常、音速の20倍かそれ以上の速さだ。
(中略)
オーストラリアの場合、北朝鮮から遠く離れた豪州本土に到達できる弾道ミサイルICBMのみだ。オーストラリアがミサイル防衛を強化したところで、北朝鮮から核攻撃を受ける脅威にほとんど対抗できない。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/icbm-8.php

GBIがICBMに対応しているのは事実だが、SM2ブロックIIAの段階で限定的なICBM迎撃能力が付与されている。*1
THAADも、つい最近、ICBMの迎撃実験に成功したばかりなんだが…。
現時点で、対応の目途が立っていないのは、多弾頭(MIRV)タイプの弾頭だよ。
相手が1発撃つだけで、こっちは20発以上の迎撃ミサイルを浪費する覚悟じゃないと、迎撃できないから。
オバマのクソ馬鹿が、SM2ブロックIIBで、本格的なICBM迎撃能力と多弾頭(MIRV)対応型を日米開発予定だったのを、予算凍結してしまったのである。*2
いやほんとマジでオバマってロクな事しないわ。
まあ、この計画中止時点では、日本に向けて発射されるのは中露、北朝鮮の中距離弾道ミサイルが主である事から、日本がSM2ブロックIIBの開発に協力しても、日本がそれを配備する予定は無かったのだけれど、中露、北朝鮮がMDを意識して、ロフテッド軌道ICBMをぶっ放してくるようになると、話は変わってくる。
失う物が多い中露はともかく、北朝鮮は本当に核兵器を使うリスクが高い国なので。

*1:逆に言うと、現在配備中で、順次交換中であるブロックIAは、ICBM迎撃能力が無い

*2:代わりに記事中にもあるGBIの開発に注力した