gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中央政府が解散した議会選、独立賛成派が過半数 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

バルセロナ=作田総輝】スペイン東部カタルーニャ自治州で21日、独立の是非を争点とした州議会選(定数135)が実施され、即日開票された。
州選管によると、10月の議会で一方的な独立宣言に踏み切った賛成派3党が計70議席を獲得し、過半数(68議席)を維持した。独立運動の封じ込めに向け中央政府のラホイ首相が議会を解散して行った今回の選挙で賛成派が再び勝利し、混乱の長期化は避けられない情勢となった。
独立賛成派の政党連合「ともにカタルーニャ(JpC)」を率いるプチデモン前州首相は、滞在先のベルギーで演説を行い、「カタルーニャは強権的なラホイ政権に勝った。ラホイ氏やヨーロッパはこの結果を重く受け止めるべきだ」と勝利宣言した。
これに対し、ラホイ氏率いる国民党のカタルーニャ支部代表は、「カタルーニャの未来にとって悪い結果だ。これからもカタルーニャのために力を尽くす」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20171222-OYT1T50009.html

個人的には、ナショナリズムは派閥と一緒で、国と言う組織に入る罅だと思っているが、歴史的な積み重ねによる「差別的な既得権益」を破壊する原動力にもなるので、ようは使い様だと思う。
それが、地域の過半数が支持するような独立運動にまで至ってしまうのなら、中央政府の調整能力不足であり、無能の証明だと思うので、この結果は是非も無し、としか。
ただまあ、スペインは民主主義の欠陥の一つである、マスコミの扇動が原因の政府腐敗報道による政治不信が発生しており、小党乱立状態で、所謂「少数に配慮した衆愚政治」を強いられている。*1
カタルーニャ独立運動も、そうした「少数に配慮した衆愚政治」の問題の一部であり、無軌道なマスコミがナショナリズムを煽る事で先鋭化が進む悪循環になっている。
個人的に、21世紀の民主主義改革として、自浄作用が無いマスコミに対する規制が始まるんじゃないか、と考えている。
トランプが一部のマスコミを名指しして批判したりしているのも、その流れを示す証拠じゃないのか、と。

*1:日本が10年前に通った道でもある